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最新攻略コラム

2013年1月24日

落ちギスの攻略法

すでに深みへと落ちたシロギス釣りが面白くなってきた。大きな群れに当たると数釣れるし、型のよいのも魅力のひとつだ。
 
水深が30mを超える深場を釣ることが多いから小型の両軸リールに1号程度のPEラインを巻いたもので釣る。PEラインは、ほとんど伸びがないのでシロギスが食い渋ったとき食い込みが悪い。そこで、道糸の先に3号程度のナイロンの先糸を3㍍ほどつけること、竿先が軟らかくて食い込みのよいキス竿を使うことも大切だ。また、テンビンも固定式ではなく小型のパイプテンビンなど半遊動のものがお勧め。
 
エサを刺し終わったら素早く仕掛けを底まで下ろす。シロギスは海底から20~30㌢上を群れになって泳いでいるから、オモリも海底からつかず離れずの状態で流せたら理想的なのだが、船が絶えず揺れているからそんな状態で流すのは難しい。だから船の揺れに合わせて、オモリでトントンと底を叩きながら流していく。
 
オモリがトンと底へ着いたらすぐに30㌢ほどゆっくり竿先を持ち上げてみる。このときオモリや仕掛け以外の重さを感じたら、知らぬ間にシロギスやほかの魚が食っている可能性があるし、もし魚の気配がなくても、誘い上げた直後にククッとしたアタリが出ることが多い。これは、誘い上げの動作で底近くで漂っていたエサが動き、そのエサの動きにつられてシロギスが飛びついてくるからだ。
 
ただ、大きなアタリが出ると反射的に竿をしゃくって大アワセする人が多い。このアワセは百害あって一利なしだ。シロギスがしっかりエサをくわえて、半ば飲み込んでいるときはよいが、エサの端をくわえているだけだったり、完全にハリまで飲み込んでいない状態で大アワセすると、スッポ抜けることが多い。
 
深場にいるシロギスを狙っているとき、大きくはっきりしたアタリが出たら、すでにハリに掛かっていることが多い。だから、ククッとしたアタリが出たら一呼吸待って、軽く竿を立てるだけで十分だ。
 
はっきりしたアタリが何度もでるのにハリに掛からないときは、魚が食い渋っているので、アタリが出た直後に竿先を30㌢ほど送り込み、そのあと聞き合わせの感じでゆっくり竿を立てる方がよい。
 
誘いの動作は、多ければよいというものでもない。船の流れるスピード(つまり潮の速さ)やその日のシロギスの活性、底の起伏の多さなど諸条件を考えてパターンを変えることだ。船が1㍍ほど流れるごとに誘った方がよいときもあれば、3㍍ほど流れたあとに繰り返す方がよいときもある。いままでの経験からいって、潮の速いときやシロギスの活性が高いときには、誘いの間隔を長めにした方がよいし、底に起伏が少なくてシロギスの活性が低いとき、さらに潮が動かないときなどは誘いの間隔を短くして、オモリで底を叩きながら釣る。そして叩きを入れたあと、ちょっとポーズを取って食う間を与えてやると飛びついてくることが多い。
 
オモリで底を叩くのは、砂煙を上げてシロギスの興味を引くためだ。