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最新攻略コラム

2012年12月20日

メンテナンス用品①・・・ロッドメンテ

皆さまこんにちは、楽しい釣りをしていらっしゃいますか。山口雅三です。
 
今回からは市販されているメンテナンス用品に関してご説明をしたいと思います。まずは竿を保護する為の製品です。
 
皆さんが普段大事にしているものに時計やジュエリーなどの装飾品や車やバイク、スキー用品などいろいろあると思います。
 
好きな人にとっては愛着があっていつもピッカピカにきれいに磨いて居られますよね。趣味の道具というのはいつも新品のままでありたいものです。
 
釣り具も同じことです。釣りというのは趣味の中でも特に道具にこだわりを持って居られる方が多く、いいものはどうしてもほしくなってしまうのです。
 
しかし使用場所はかなり過酷なコンディションの中。海水であったり氷点下であったり、あるいは炎天下であったりと過酷な条件で使われますので、釣りを楽しむ前の手入れも楽しんでからの手入れも大事な作業の一つになります。
 
竿は表面がエポキシ樹脂のコーティングを施してあります。樹脂の中でも最も硬くて柔軟性もあります。
 
硬いコーティングにはUVなどもありますが、これは硬いですがもろく又コストが非常に掛かるので今一番使用されているのがエポキシコーティングです。
 
強い塗膜といっても潮を浴びたままにしておくと付着したところから少しずつ塗膜を痛めてしまいます。
 
塗膜表面が犯されるとそこから水分が入って加水分解という現象が起きて火ぶくれのように塗膜が膨らんでくるのです。又、長時間水に浸けても同じようになります。
 
エポキシやウレタンの塗膜には水分バリアの性能は乏しく、たとえ水洗いしても早く乾かして乾燥した状態で保管したいものです。
 
そのためにも竿を使用する前に処理をしておくことが大事で、水分や塩分汚れなど寄せ付けないようにしておくことが必要となります。
 

今回ご紹介するロッド用のメンテ製品はその名の通り「ロッドメンテ」といいます。(製造元 ㈱ボナンザ)。
 
「ロッドメンテ」はガイドロッド専用でスプレー式になっており薄く均一に塗れるようにしてあります。よく乾いた竿の表面に軽く薄く塗ります。作業はこれだけです。
 
竿のガイド部分にも効果があって竿全部に使用しても問題はありません。
 
効能はまず第一に表面の保護になるように他の汚れの付着防止と発水性です。
 
竿ケースから出したらすぐにスプレーをしておきます。水を寄せ付けないために前述の加水分解を招くと言うのが極端に減少し、竿の表面の劣化を防ぎ高耐久性を実現します。リールシート周りなど濡れた手で触るところなどは入念に施します。
 
釣りを終えて、ウェットティッシュ等で竿をふき取ってから持ち帰り、ぬるま湯で軽く洗浄します。撥水力を保っているので水分のはけもよく、乾燥が早まります。
 
よく乾かしてここで再度ロッドメンテを吹きかけて軽く柔らかい布でふき取ります。たくさん塗る必要はありません。
 
ロッドに光沢がよみがえりいつまでも新品のような状態が保たれます。最近のロッドは非常に高価なものも多いですから特にこのような手入れは欠かせません。
 
又この「ロッドメンテ」は他の使い道で撒き餌杓のカップに塗ると投入時の餌離れがいいとか、玉網の柄の固着防止、網のリングジョイントの嵌合部などにも有効です。
 
スプレーの前に処置をしようとする製品とのマッチングが悪い場合もあるかもしれませんので、目立たない場所に一度試し吹きをして異常がないことを確認して処置を施してください。
 
いつまでも美しい釣り竿を手にして居たいものですね。次はスピニングリール等のメンテナンスに関してお送りします。(続く)