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最新攻略コラム

2012年10月29日

小物①

磯釣り最新コラム・・・小物①
 
皆様楽しい釣をしていらっしゃいますか。
 
これから磯釣りの好シーズンを迎えます。誰もがわくわくされていることと思います。
 
前回まで<オモリ>に関していろいろ記述いたしましたが、シンプルな磯のフカセ釣りにおいても目立たない損ながら重要な役割を担っている小物がたくさんあります。
 
シンプルだけど役割が重要なので、そのためシリーズ化されており、種類はたくさんあってどういう時にその小物を有効に使うかが鍵となり、釣りの状況に合わせたものをチョイスしていく楽しみがあります。
 
ですからライフジャケットの中にはほかの釣りではあまりなじみのない「小物入れ」いわゆるポケットサイズのパーツケースが絶対必要になっているわけです。
 
まずはスイベル。サルカンとも言います。
 
完全フカセ釣りといわれる釣りのスタイルには道糸とハリスを直結することが多いのですが、深い棚を釣る場合、遠くまで流す場合、エサが大きくて水の抵抗を受けるときなどでは、スイベルを使いことがあります。
 
仕掛けを送り込んで回収する際にスピニングリールでは糸巻に巻き取るときにねじりが入って糸よれが生じます。
 
それはボビンを円柱とみて円柱に糸をまけば1回転ごとに1ヨレが発生します。
 
リールの機構で対応しているものありますが、これはスピニングリールの弱点でもあります。
 
また回収時にエサが回ってしまって糸にねじりが入ります。L字型にオキアミをさして引き戻してくるとくるくる回っているのがわかります。
 
深いタナ、遠くまで流す、エサが大きい、流れの速いところはエサが回転している時間が長いのでそれだけ余計に撚れてしまいます。
 
スイベルのことを地方によっては素直にヨリ取りと言っているところもあります。
 
スイベルの選び方は、ハリスや道糸の太さに合わせることも大事ですし、釣りの状況に合わせるといったことが重要になってきます。状況をしっかり把握することです。
 
細い軽い仕掛けに太いスイベルは錘になってしまうので完全に狙うタナがずれてきます。
 
もちろんウキの浮力選びも異なってきます。逆にあまりに線径の細いスイベルなら糸に食い込んでしまって糸が切れやすくなります。
 
太い仕掛けに小さなスイベルだと引っ張り合いで普通にカンの部分が伸びたり抜け止めが外れたりします。仕掛けとのバランスが大変重要です。
 
結束時にも注意が必要です。結束時は結束箇所を少し濡らして締め込みの際の摩擦抵抗を軽減させて、ゆっくりしっかり張って結び目の確認を怠らずに締結してください。
 
スイベルは内部にベアリングが入っているわけではありません。
 
したがって魚がかかって引っ張り合いをしているときは抜け止めが完全に接触してくるくる回っているとは思えません。
 
ハリスなどに重みを感じていないフリーになっているときがヨレが取れているときと考えられます。
 
もう一つのスイベルの役割は、ハリス交換の時、直結は苦手な方も環に結ぶほうが楽で早いということでスイベルを使われます。
 
スイベルの難点はハリスと道糸の間でウキを行き来させることはできません。
 
でもハリスを再々交換するフカセ釣りではむしろスイベルを使った方が仕掛けつくりが速いと考えておられる方も多いです。
 
昔の話ですが、ある程度歳を召されると老眼が入って細かい仕掛けが見づらくなります。
 
そんな時仕掛け巻きにあらかじめ仕掛けを作って準備しておきます。
 
先端から針、ハリス、そしてスナップサルカンを作っておくというものです。
 
仕掛け交換は宇井ベルにスナップサルカンをワンタッチでセットして即完了というもの。
 
大物釣りの時、時合いにばらしてしまってわっタッチで仕掛けがよみがえるとありがたいですよね。
 
しかしあんまり繊細な仕掛けにはサルカンが屈曲や浮力の邪魔をして使いづらいときもあります。豪快な離島の釣りにはいいでしょうね。
 
さて次も小物について書いてみましょう <続く>