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2012年1月19日

ハリスの長短は、どうして決めるの?

オキアミコマセのマダイ釣りがベストシーズンを迎えました。
 
水温の変化に敏感なマダイは、これから水温が下がるにつれ深場へと落ち越冬します。オキアミコマセのマダイ釣りは、そんな越冬に入ったマダイの群れを直撃する釣りなので、うまくいけば70cmオーバーの大型も期待できるし、食べごろサイズのマダイが数釣れるのが魅力でしょう。

オキアミコマセのマダイ釣りには、かかり釣りと流し釣りがありますが、どちらも釣り方の基本はあまり変わりません。
 
コマセを撒いて、そのコマセの中にいかにうまくサシエを忍ばせマダイを食わせるか、これがキモになる釣りですから。
 
さて、オキアミコマセの釣りでマキエとサシエをうまく同調させるための鍵になるのがハリスの長さです。
 
どこの船宿でも「ハリスは何ヒロぐらい」と聞けば、船長は親切に教えてくれるはずです。でも、それはあくまでひとつの目安でしかありません。マダイが食い渋ったときにハリスの号数を落とすのと同じように、その時の条件に合わせてハリスの長さも調整する必要があるのです。
 
たとえば、マダイのかかり釣りで潮の緩いときを想定してみましょう。コマセカゴから出たオキアミのマキエはゆっくり沈みながら潮下へと流れていくのですが、エサが軽く沈下スピードが遅いために緩やかなカーブを描いて沈んでいきますよね。マキエが10m流れたときに、やっと2mほど沈んだと仮定すると、その時にハリスの長さが10mであれば、どういう事態が起きるでしょうか。
 
マキエのオキアミは、何も付いていないため軽く、沈下スピーども遅いのですが、10mのハリスの先につけられたサシエは、ハリスの影響も受けるし、ハリの重みも加わるので当然、マキエよりも沈むのが速く、深いタナに落ち着くことになります。
 
これでは、マキエとサシエの同調は難しいですよね。こんなときは、ハリスを短めにして、うまくマキエと同調するように調整してやる必要があります。
 
反対に潮の速いときはどうでしょうか。潮が速いときは、まきえが沈むスピードより潮に流されるスピードが速いために、どうしても沈下が遅くなります。こういう状況で短いハリスを使っていると、マキエの方が早く流され、マキエより速く沈んだサシエの上を通過してしまうことが考えられます。
 
だから、こういうケースでは、出来るだけハリスを長く取って、テンビンよりもうんと先の方でマキエとサシエを同調させる方がやりやすいのです。10mとか12mのロングハリスを使う意味は、こういうところでも生かされるのですね。
 
また、ハリスは4ヒロ(約6m)しか使わない、とこだわりを持っている人には、また別の方法がありますね。狙ったタナでコマセを振った直後に仕掛けを3、4m巻き上げ、意図的にマキエとサシエを同調させる方法です。これは潮の速さなどを考慮しながら、マキエを振った直後にどれぐらい巻き上げたらうまくマキエとサシエが同調するか、推理しながらやらないと意味がありません。
 
次回は、メバル釣りの疑似餌について考えてみましょう。