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2012年7月19日

餌・・・3

皆さまこんにちは、楽しい釣りをしていらっしゃいますか。
 
山口雅三です。
 
前回の話の中で出て参りました飛ぶコマセと広がるコマセに付いて述べたいと思います。
 
潮の動きが緩い釣り場でしかも餌取りもたくさんいると言った状況は誰もが経験することだと思います。
 
餌取りの一部が小型のメジナである場合、コマセを使ってその中から少しでも大型のメジナを釣り分けるも方法と、超遠投して完全に違うエリアで大物を狙う釣り方があります。
 
そんな時前者は拡散するコマセで後者は良く飛ぶコマセを作らないことには話になりません。
 
遠投出きるウキは竿のバランスとウキの質量で50mは飛ぶように設定ができると思います。その投点にきちんと餌が合わないことには魚は食ってきてくれません。
 
良く飛ぶ餌がいかに大事か…ということです。
 
そのコマセ作りですが、1)杓の速度でバラけないこと。2)空中でバラけないこと。3)比重があること・・などが求められます。バラけないことというのは粘性があってなおかつサクッと分離できる要素、つまり必要な粘性は良く練り込むということ。サクッと?惜きとり易く餌離れをよくするのには粉の粒子が多い方がいいのです。
 
練り込むと言うのは少量の水を含ませながらオキアミの形状がなくなるくらいに手を使って丹念に粘土をこねるみたいに配合餌とオキアミをつぶしては練りを繰り返します。
 
体積が小さくなるのでもとになる配合餌を多い目に準備しておきます。私の場合オキアミ3kgに対してマルキューの遠投TRとV9SPαを一袋ずつ入れます。

オキアミは予め小さくしておきます。これで大体3時間の釣りに丁度いいくらいです。トーナメンターともなると2時間分です。ですから6時間の釣りだとオキアミ6kgにV9SPαを二袋とTRが一袋入れます。これに海砂を少々入れることで更に比重が増します。
 
こうして遠投をする釣りの場合に心がけている配合の目安です。
 
次に海面で広がる餌の場合はまとまりは当然のごとく大事ですが拡散する要素を持つ比重の軽い餌を選びます。
 
ベースとなるオキアミは同じです。やはり細かく潰してしまいますが遠投用に比べると粗い程度です。
 
そこにパン粉ベースにアカアミエキスのアミパワーグレや20種類以上の集魚拡散素材を使ったグレパワースぺシャルなどを混ぜます。
 
つまり比重の違う素材がたくさん入っていて、なお浮遊時間の長いものに仕上げます。そうすることで浮いてくるメジナの遊泳層が浅くなりGETするチャンスがより長くなります。
 
同じような考えを持つ餌はたくさんありますがこのような釣り方は配合餌なしではありえないことなのです。
 
一昔、ヌカ、パン粉、イワシの粉末などオキアミに混ぜていたことの延長線ですが押し麦やサナギや海草、あるいはバニラエッセンスにフェロモンなど、釣りにくくなった昨今だけにあらゆる角度から応援してくれる配合餌を上手く使ってより釣りを楽しくして行きましょう。
 
次回は生餌、加工餌に付いて述べてみましょう。