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2017年6月29日

初夏の磯釣り(釣行記様)

春は乗っ込みの時期、そして梅雨は産卵を終えて新子も孵化してたくさんの魚が動き出し、小魚を中心に磯際まで寄ってきます。
 
グレも小型が中心ですが盛んに動き出します。
 
初夏は水温もドンドン上昇を始めますがちょうど4月初旬ぐらいの水温、約15~16位になって、魚にとっては一番過ごしやすいのではないかと思われます。
 
そのために、結構なサイズの魚が新子の群がりと重なって、かなり接岸してきます。
 

先日和歌山の見老津という磯に行って参りました。
 
この日は気温も暑くもなくやや北東が吹いているので涼しさの感じるほどでした。
 
和歌山の磯は北東が吹くと、海上はべた凪。
 
非常に釣りやすい状態です。
 
いわゆる釣り日和。
 
大きい磯で足場もよく無数のおおきなシモリがそこかしこに入っていて、ちょうど下げ潮の時に都合のいい磯で、渡礁時はちょうど下げ潮。
 
ゆっくりと釣り座からみれば右から左に流れる潮。
 
一人一つの磯といった感じで、磯場の突き出たところは、隣の釣り人とは大きな声でないと伝わらない位置関係で大変釣りやすい。
 
狙いはグレ。
 
撒き餌はグレ用として定評のあるV9(マルキュー)を基本ベースに遠投もすべき場所から遠投フカセをいれて撒き餌が流れにうまく分散しさせる思いに、生のオキアミを1角粗砕きにして練り込む。
 
練り込む理由は遠投のため。
 
粗砕きは魚に対するえさのアピールと、大粒のままだと魚の胃袋がすぐに満たされて無いようにする、つまり捕食を促し、食い気を長く保たせる狙いがある。
 
潮の流れがまあまあ速いので浅い棚からスタート。
 
潮が速く撒き餌をすると、撒き餌の効果が出るのは遠目のところになる、それまでは浅い棚を移動していくと考えられるため、浅い棚でスタートとした。
 
此処で針もおもりの役目をしないように軽攻(鬼掛<Hayabusa>)を使用する。
 
磯際から仕掛けを投入した場合、初夏の釣りにはつきものの新子が磯際にたくさんいるので、瞬く間にえさをとられたり、小魚がかかったりします。
 
えさ取りと称して動きをよく見てみると、撒き餌を際に売っている分にはえさ取りが磯際からあまり離れない。
 
となると仕掛けをやや深く長くとって遠目に投げて着水させる。
 
仕掛けがなじむまで、潮受けゴム(釣研)でしっかり確認ができ、その間にえさがとられているようなことも無く、じっくりとタナ探しができそうな雰囲気になってきた。
 
遠投する場所は潮下の大きなシモリ年盛りの間の海溝部はえさが流れていく通路でもあるため、狙い目はそこ。
 
シモリ際で安定させたいがために、ハリスにシズを打ちなじませる。
 
すると刺し餌が浮き上がるのか、さんの字(ニザダイ)が釣れてくる。
 
それも大物で何度も締め込みがある。
 
ハリス、道糸とも2号にしていたのでかなりの強引には耐えられるが、瞬間的な力には体がついて行かなかった。

何度かばらしを繰り返し、浮かない針(深攻グレ)にして流れを時折止め直線的な仕掛けにする、そのタイミングをみてえさのかたまりをできるだけ一点にまとめて打ち込む。
 
やはりえさが多くなると漂う魚はえさに向かって集まるので、タイミングをずらせば、ハリスはグレの棚に到達する。
 
功を奏して、良型のグレを仕留めることができた。

季節的にえさ取りも多いが巻き方と仕掛けで分離は可能。
 
しかも目標物は大きいとなるから磯釣りの時期としては一番釣りやすく練習するにはもってこいの時期。
 
これが水温が22~24℃くらいになると、えさ取りがかなり増えて、しかも磯も暑くなるので磯釣りには厳しい時期だが、高水温に強い尾長グレが狙えると言うこともある。
 
次回は梅雨明けのグレ釣りについて書いてみましょう。