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2017年3月16日

「知るシリーズ」・・波(その1)

海に行けば海を間近に感じる現象は潮のにおいもそうですが、波打ち際が最も海を間近に感じます。
 
波打ち際というのは、歌にだって、詩にだって、小説にしたって情景がすぐに浮かんで来ますね。
 
ドラマチックなことやロマンスのあるものにも使われたり、2時間ドラマのやばいシーンでも使われたりします。
 
 
瀬戸内海方面にすんでいる人は、日本海とか太平洋が怖く感じるといいます。
 
 
明らかに波が違うのです。
 
瀬戸内海のように周りを島や入り江に囲まれていると、時化るということが少なくいつも穏やかで安全な印象を与えます。
 
 
海を囲むものがない太平洋や日本海は風が吹くことによって波が大きくなります。
 
それともう一つは地球規模で動いている潮の流れから波は発生し気圧の変化で増幅します。
 
気圧の変化とよく似たものに万有引力があります。
 
 
もっと大きな話ですが、地球の周りを回っている月が1か月をかけて地球を回ります。
 
さらに地球は月に30回自転するので月の引力で海面の盛り上がりがあります。
 
それが潮回りといって海面が隆起することによって流れが生じます。
 
魚の活性に密接につながっています。
 
今回はその影響で生じる波をひもといてみたいと思います。
 
 
まずは風波からです。
 
 
風波は風の強さによって波の高さが変わるというものです。
 
高さというより威力という方が当たっているかと思いますが、風が弱いとさざ波とかいう表現で風が強いと波浪といっています。
 
波浪はうねりで次から次にエネルギーの大きな波が押し寄せることを言います。
 
 
波には長さがあります。
 
小さな波が集まって波長の合うもの同士が寄り集まって少しずつ大きくなっていきます。
 
海面に対して風が強弱を持って吹き続けている結果でうねりが生じます。
 
台風が赤道近くにあってもうねりは日本までやってきますね。
 
津波は海面が大きく盛り上がることで風に作られる波長を持った波とは異なります。
 
 
瀬戸内海の方は大きな波の影響は受けにくく、発生しにくくなっています。
 
 
いわゆる消波ブロックの役目をする島や半島がたくさんあるためです。
 
しかし海面の上げ下げの影響はもろに受けます。
 
それは瀬戸内海が一つの水道になっているから満ち引きで潮の動きが大きく変わるのです。
 
 
そうすると風による波の発生もありますが潮の流れによる波の発生も大きいわけです。
 
潮がよく動くので魚影も大変濃いのが特徴です。
 
 
風は海底地形の影響はほとんど受けていません。
 
大時化で波が高くとも海中に潜ればさほど表面の膨らみは感じないはずです。
 
そういうことで波の高さと風の強さにおける関係は、他の影響を受けにくいことからある法則があります。
 
計算式は難しいので簡単に考えると風の強さの読み(m/s)を3で割って少し少ない目にすると波の高さの目安が出てきます。
 
 
たとえば風速10mの風だと強く感じますね。
 
そんなときの波の高さは3mぐらいです。
 
波浪注意報は間違いなく出ています。
 
15mの強風になると4.5~4.8m位で高波となります。
 
暴風の20m/Sになると6m位の波で絶対近づいてはいけない波となります。
 
防波堤くらい難なく乗り越し、さもすると防波堤を壊したり灯台を倒したりすごいことになります。
 
 
逆に波の高さを天気予報で聞けたら風の強さの想定ができます。
 
 
ただし風の場合は海面より10mのところを指すものであって、それこそ地形の影響を受けます。
 
また風がやんでも波はしばらく残ります。
 
 
次は気圧と引力によって生じる波を考えてみましょう。