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2017年1月19日

「知るシリーズ」・・雲

釣り場にいて潮の流れも気にしながら周囲を見渡したり遠方を見つめたりしていますが、同様な頻度で空の状況をつぶさに確認をされる方は多いでしょう。
 
 
山の天気ほどではないにしろ、海の天気も変わりやすいです。
 
 
天候というのは刻一刻と変化していきます。
 
その中で発生する雲はたくさんの情報を送ってくれます。
 
雲から得られる情報を釣りに限らずアウトドアのレジャーには生かしていくことが大切なことです。
 
 
気圧の変化で風がおきているということは前号までの説明で申し上げましたが、同時に雲がその気象に変化に応じた形で現れます。
 
 
高気圧というのは、夏場でしたら太平洋側に発達して気圧差のないところは風も穏やかで雲も現れにくいです。
 
気圧差のある前線の近くになると風が吹いたり、雨になったりします。
 
 
ところが夏場太平洋上に高気圧が長く居座ると、海面温度が上昇し空気が水蒸気で飽和状態になります。
 
それでも上空に上がろうとする温かい空気で、水蒸気はどんどん発達していずれ大きな積乱雲となります。
 
積乱雲から読み取れる気象の変化はたくさんの水蒸気がものすごいエネルギーで衝突しあうことで摩擦がたくさん起きて静電気がたまります。
 
 
水蒸気の多い雲なので静電気はかなり増幅され放出されます。
 
これが雷です。
 
 
地球は常にプラスとマイナスが同じだけ存在するので電気的には安定しています。
 
そこで地球の事をアースと言いますが、放電される雷は静電気で(-)です。
 
糸的に余分な電気を地球に逃がすことをアースと呼んでいます。
 
雲で発生した電気は地球のマイナスとプラスのうちプラス(+)部分が引き寄せられて地上に飛んできます。
 
これが落雷です。釣り場にいて暗雲がにわかに立ちこんで来たら日光を遮るほどの分厚い雲積乱雲の真下にいるということなので、いつでも雷が落ちてくるのだという思いで釣りをやめてできるだけ岩の影などに隠れる、ということぐらいしかできませんが非難するしかありません。
 
雷は何処に落ちるかは決まっていません。
 
身に着けているのもが金属であれば落ちやすいとか言いますが、関係ありません。
 
人の体は良く電気を通すので金属と何ら変わりません。
 
カーボンの竿を持っていたら落ちやすいとありますが何もないより持っている方が落ちやすいです。
 
 
被受物体が大きくなり通電の範囲が大きくなるので避雷針みたいな役割を果たします。
 
ご注意ください。
 
 
冬場の高気圧は日本の場合、太平洋側に低気圧が発生します。
 
北西側に高気圧が発達します。
 
大陸の冬場の高気圧なのでかなり冷たい風が太平洋に向かって吹きこんできます。
 
大陸の上でしかも気温が低いことから上昇気流は発生しにくく水蒸気も出にくいです。
 
ただし日本の場合、大陸との間に日本海がある為、大陸の乾いた空気は日本海を通過する際にやはり水蒸気が発生します。
 
そういったことから日本の冬は日本海側に大雪をもたらすわけです。
 
雨になるか雪になるかは上空1500Mあたりの気温がどうかによって決まります。
 
日差しの入射角は小さいのでもともと雲は黒く見えます。
 
また地上100M~せいぜい400M位までの雲なのでどんよりと重い感じがします。
 
こんな時は雪または霙(みぞれ)に警戒です。釣り場ではひたすら寒く風もきつく耐え忍ぶ釣りになるかもしれません。
 
釣れれば気持ち的には楽でしょうが過酷な釣りとなります。防寒対策と、車の雪道対策には十分念を入れて行って下さい。
 
 
発達した高気圧でない場合は前線を境とする等圧線の幅も広く風も緩みます。
 
 
そこで気温のみが高い場合、雲はかなり高いところまで押し上げられ、地上近くで発達するような雲はなく、1500~以上で3000Mくらいで高積雲となって現れます。
 
非常に穏やかなものですが、気温の変化かが朝夕で大きくなることを意味しています。
 
高気温が長続きではないということです。
 
気温の変化が頻繁にあるということは前線が速く移動しているということに繋がる為、やもすると、前線上の雲が雨をもたらしてやってくるという兆しにもなります。
 
 
日本の地形や場所は四季もはっきりしていますしそれに応じて天気の移り変わりも激しいものです。
 
レジャーには前日の天気が大変重要になります。
 
むしろその時にならないと予測できないというようなことも多々あります。