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2016年12月1日

釣具の補修7 「ハーケン、ピトン」

ハーケン、ピトンという名称の道具をご存知でしょうか?
 
 
磯釣りでは昔から石鯛、クエ等、磯からの好敵手の強烈な最初の一撃に耐えるためピトンという竿掛けを用います。
 
場合によっては、人がスタンディング頑張ってもとても耐えられないような大物にも出くわします。
 
むしろ釣り人はそういう怪物のような魚をターゲットにしているため、力には力で対抗するが故、今まで何度となく事故がありました。
 
海中にバランスを崩して引きずり込まれるほどの強引。
 
 
命あってのものだねなので、ここは確実に道具の力を借りつつ、さらには釣りのだいご味もなくすことの無きように、金属製の竿掛けを用いて対応しています。
 
 
それ以外にもピトンの役目として、波気があるときに使用されています。
 
 
低い磯では時々の一発波に道具をさらわれないとも限りません。
 
また、高価な道具を直接磯の上においては安定しないため傷ついてしまうことを避けるためにもピトンはあります。
 
 
上物釣りの時はピトンに掛けるものとしてエサバッカン、撒き餌、釣竿が主になります。
 
底物の石鯛は上物釣りより一段高い釣り座が選べるので、ピトンの高さが高くなることも無くむしろ低すぎる感があります。
 
 
これは魚が引いた時のピトンに掛かるモーメントを小さくするためと、上物のように低い場所での釣りが少ないために、道具やエサ入れはピトンに掛ける必要が少ないのです。
 
求められるのはとにかく強じんであることが優先されます。
 
 
何れもピトンの形状は違うにしても磯の上ではかなり酷使されます。
 
 
材質的には、鉄材、ステンレス材、チタン材などがあります。
 
 
磯の石の割れ目などにハンマーと使って強引に打ち込みます。
 
 
それでも収まり、利きが悪いときはハーケンを使って隙間を埋めます。
 
 
石と石の間の割れ目も重い通りの打ち込みやすい形状はしていないため、必要に応じて鉛をたたき込みます。
 
鉛は仕掛けの安定用に使用する6角錘です。
 
 
隙間に鉛を叩き込んでそこにピトンを打ち、楔(クサビ)にハーケンを打ち込みます。
 
 
魚の引く方向に対してびくともしないように立てます。
 
 
引き抜き方向は、引かれとは逆の方向に頭をたたけば簡単に外すことは出きます。
 
 
けしてイソギンチャクや藤壺の住家を壊してまで立てることはしてほしくないですね。
 
 
これだけ打ちつける杭のようなものですから、最初に痛み出すのはハンマーでたたかれる杭の端面です。
 
 
叩くことによって形が崩れ次第に外径が大きくなってきます。
 
 
叩かれて鍛造のように固くもなっています。
 
 
このメンテナンスはグラインダーで削ることになります。
 
 
又杭の先端部はせいぜい変形する程度で戻せると思います。
 
特に鉄素材のものは錆びますので購入の際はステンレスかチタンにしてください。
 
 
グラインダーで先端を調整するときは鋭利な刃物のように尖らせることは全く不要で、むしろ肉厚を残すことを考えて下さい。
 
鋭利にしても薄くしても相手は石なので折れたり割れたりするばかりでかえって逆効果です。
 
 
それ以外にピトンのメンテで求められるのがネジ部の破損、カジリ等があります。
 
 
ネジ部にはスプレー潤滑剤を時々塗布しておきましょう。
 
 
カジリ防止にもなります。
 
 
いずれにしても塩水による腐食はたとえステンレスでも起こります。
 
 
特筆すべき注意は、石鯛の針は鉄に焼入れをして硬くしてあります。
 
熱処理という方法です。
 
しかし加熱することで表面に酸化の被膜があるものの、塩分に触れるとたちまち酸化を起こしてきます。
 
同じ針同志を一緒に空気中においているだけでもお互いが錆びを呼んで酸化が激しくなります。
 
 
そういった鉄さびのものがあるとステンレスでも呼び錆と言ってだんだん錆びてきます。
 
触れていたところだけですが、注意が必要です。鑢や軽石などで錆は落としてください。
 
日常の処理としては真水で洗ってから完全に乾かしてシリコンオイルスプレーをかけておきます。
 
たたきバリが出ているときは鑢で取り除いてください。
 
 
あと、打ち込みに使ったハンマーも同様です。
 
同じように処理をしておくことが大事です。