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2016年7月7日

マダコ釣りの竿を考察

初夏、日ごとに日差しがきつくなって、そろそろ麦わら帽子をかぶって漁に出ようと思う季節に釣れ始めるのが”麦わらダコ”だ。
 
この時期に釣れるマダコは、前年の秋に生まれた新子が中心で、大きくても200、300g程度のものが多いが、身が軟らかくて美味しいので人気がある。
 
 
さて、タコといえば明石、明石といえばタコと答が返ってくるほどマダコが多く、漁も釣りも盛んな土地柄だ。
 
明石沖の播磨灘に横たわる広大な魚礁「鹿ノ瀬」は、昔からマダコが好むカニや貝のエサが豊富で、こんなエサばかり食べて育っているから味がよく、潮の速い場所で育つために脚が太短くて立って歩けると言うのが明石ダコの特長である。
 
 
明石周辺には乗合船が数多くあるので、気が向けば1人でふらりと釣りに出かけることも可能だし、気の合った仲間と談笑しながら数を競い合うのも楽しい。

さて、マダコ釣りといえば、最近はタコ餌木を使って狙う人も増え始めたが、昔ながらのテンヤの釣りも、まだ捨てがたい。 
 
テンヤ釣りは、長い歴史のある釣りなのに、この釣りにあった専用竿というのが皆無だった。
 
だから人それぞれに使っている竿もバラバラで、まるで棒のように硬いが好みの人もいるし、いまにも折れそうな軟らかい竿で釣っている人もいる。
 
 
そこで、マダコ釣りにはどんな竿がいいんだろうと考えてみた。
 
マダコがエサを見つけてテンヤに乗ってきたら、エイヤッとばかり大アワセして、テンヤに乗ったマダコを後ろに滑らせ、掛けバリをしっかり食い込ませて釣り上げないと、バラしてしまうことがある。
 
 
竿が軟らかいと大アワセしてもあまり効果がないので、必然的に腰のしっかりしたよくアワセが効く竿がいいので、剛竿を好む人が多いのだが、ただ竿が硬ければいいというものでもない。
 
 
まるで棒のように竿先まで硬い竿だと、マダコがテンヤに乗ろうと脚を伸ばしたときの微妙な感触が分かりにくいし、本気でテンヤに乗ろうとしたとき、船が流れてテンヤが浮き上がってしまいタコが乗れなくなってしまうこともある。
 
こんなとき竿先が軟らかい竿だと穂先が曲がり込んで船の動きをある程度カバーしてくれるので、タコも乗りやすいのだ。

そこで結論。
 
腰はしっかりしているが、竿先は軟らかい7:3調子の竿がマダコ釣りには向いているのではないだろうか。