初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2012年6月7日

アカクラゲにご用心

熱しにくいかわりに冷めにくい、といわれるのが海水ですが、ようやく水温が上がり始めましたね。
 
さて、海では水温が上がり始めると急に目につくようになる生物は何でしょうか?。
 
釣りには邪魔者扱いですが、中華料理にはよく登場します。軟らかくてつかみ所のない生き物といえば、もう、お分かりでしょう。
 
そう、水母とか水月と書くクラゲのことです。これから水温が高くなると数が増えてくるのがアカクラゲですね。

アカクラゲは、北海道以南の日本近海にごく普通に生息するクラゲで、かつての海軍の旗の模様によく似ているところから、連隊旗クラゲとも呼ばれます。
 
長~い触手をたなびかせながら、浮くでもなく、沈むでもなくの状態で漂ってきます。これだけなら何の害もないのですが、実はこのクラゲ、大変ないたずら者です。
 
長~い触手を触ったり刺されたりすると、刺胞毒によって火傷に似た痛みが走り、ときにはみみず腫れを起こすことがあります。
 
また、刺胞毒のせいか、触腕に触るとぴりぴりしますよ。
 
沖釣りでは特に、これからどんどんアカクラゲが流れてくる季節になります。
 
そして、好むと好まざるとに関わらず、邪魔な触腕が道糸や仕掛けによく絡みますね。仕方がないから、指で取り除く作業をしなければなりませんが、触腕を触った指は、必ず海水でよく洗って下さいね。
 
それをしないで自分の体の皮膚の弱い部分を触ると、とんでもないことが怒りますよ。
 
特に男性は、気をつけて下さいね。小便をしようと、触腕を触った指で御自身の大事な部分を触ったりすると、途端にひりひりと痛み出して、釣どころではなくなりますよ。もちろん顔なども絶対に触らないで下さいね。
 
こんなやっかいなクラゲなので、出来れば触りたくない、と思いますよね。そこで、仕掛けに触腕が絡んだまま釣り続けたとすると今度は周りでよく釣れているのに、自分だけ釣れなくなってしまいます。
 
この現象は魚種を問いませんね。どんな魚もアカクラゲの触腕が絡んだ仕掛けには食ってきません。魚もよく知っているのですね。
 
だから面倒でも、触腕が仕掛けに付いたらていねいに取って下さい。そして、その後は手を海水で綺麗に洗って下さいね。
 
アカクラゲは、もうひとつ悪さをします。このクラゲは乾燥すると、毒を持った刺糸と呼ばれるものが舞い上がり、鼻に入るとくしゃみが止まりません。だから、別名「ハクションクラゲ」とも呼ばれます。
 
仕掛けに絡んだ触腕を取り除いた後、それを船縁などに放置しないで下さいね。必ず海水で洗い流して、海へ帰して下さい。
 
放っておくと日に照らされて乾燥し、刺糸を放出し始めます。運悪くそこに座った人は、くしゃみが止まらなくて、それこそ「おうじょうしまっせ」。
 
ハクションクラゲにくれぐれもご用心を…。
 
次回は、よく乗るスッテとは?