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2016年4月21日

食い渋いビニール真鯛は軟調竿で

マダイの乗っ込みが始まりましたね。
 
春のマダイは、その華やかな体色から”さくら鯛”の異名があるほど綺麗で、釣って面白く、食べて美味しい季節でもあります。 
 
そんなマダイを狙って和歌山県の加太へ釣りに出かけました。

加太の海では、かつて海エビのエサや春になるとミミイカのエサなども使われたのですが、最近はビニール擬餌を使った釣りが主流になりましたね。 

ピンクや紫、黄緑など薄いビニール製のフイルムを細長く切って、それをハリにチョン掛けし、リールを巻き巻きしながら誘う単純な釣りですが、その日の潮色やマダイが食っているエサに合わせてビニールの大きさや色を選び、魚の活性に合わせてリールを速めに巻いたり、ゆっくり巻いたりと、やることは単純でもその日の条件に合わないとまったく釣れない、難しい釣りでもあるのです。
 
この日は、夜明け前の午前5時半過ぎに出船し、沖に浮ぶ友ヶ島諸島の地ノ島沖に入りました。

船長がチョイスしてくれたビニール擬餌は紫と黄緑です。
 
5本バリの胴突き仕掛けに紫と黄緑のビニールを交互に刺して仕掛けを下ろしました。
 
仕掛けが底に着いたら、10回ほどリールを巻いて誘います。
 
アタリがなければ再び底へ下ろしてリールを巻き巻きです。
 
一日中これの繰り返しで、他にすることはありません。
 
アタリが出てもリールを巻き続けなければなりません。
 
止めて待ったり、合わせたりするのは御法度なのです。
 
何度か流し変えるうちにアタリが出始めました。
 
コツコツとアタリは出るのですがすぐにビニール擬餌を放してしまって、ハリに掛かりません。
 
仕掛けを上げてみると擬餌にマダイの噛み後が付いています。
 
それも黄緑ではなく紫の擬餌ばかりにアタリが来るようです。
 
そこで、ビニール擬餌をみんな紫に変えてみました。
 
すぐに当たりが出たのですが食い込みが悪く、ハリに掛かるまでに擬餌を放されてしまいます。
 
この日はスタートから竿先は軟らかいけど7:3調子の竿を使っていました。
 
この竿の胴が硬すぎるために擬餌を放されてしまうのかも知れないと、6:4調子の竿に換えてみました。
 
どうやらこれが正解だったようです。
 
腰の軟らかい竿に換えた途端、マダイがハリに掛かりだしたのです。
 
竿の調子が硬いとマダイが擬餌をくわえて、さらに食い込もうとしたとき、竿が硬いためにその弾力で弾かれてしまうのでしょうね。
 
食い渋ったときのビニールマダイは、軟調竿で攻めてみる、これも一つの手かも知れません。
 
お試しあれ。