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2016年4月7日

鯛ラバのキモは等速巻き

ひょんなことから鹿児島県の長島町という町へ釣りに出かけることになりました。
 
天草灘に面した長島の南端に近い火ノ浦漁港から出船して、乗っ込みの始まったマダイを鯛ラバで狙おうという計画でした。

鯛ラバは、走りの頃にやったきりで自信はなかったのですが、船長に教えてもらいながら何とか1匹でも、という思いで出かけたのです。
 
午前6時半過ぎ、火ノ浦漁港から鳴門海峡よりも潮が速いという黒之瀬戸を抜け天草灘へと繰り出しました。
 
波も風もなく絶好の釣り日和でしたが、こういう日に限って潮が動かないことがよくあるのです。
 
天草の海も例外ではありませんでした。
 
マダイのポイントに着いて仕掛けを下ろすと、潮がほとんど動いていません。
 
で、潮が速いときはスロー巻き、潮が緩いときは早巻きが効果があると教わって、その指示通り早巻きにしたら、ファーストヒットしたのが現地でネリゴと呼ぶカンパチの若魚でした。
 
その後、ポイントを変わっても、底近くではアタリが少なかったので、早巻きで中層まで巻き上げてくると、ハマチが次々ヒットしました。
 
どうやら青物は、早巻きが効果的のようです。
 
でも期待したマダイは最後まで微笑んでくれませんでした。

さて、鯛ラバの場合、早巻きでもスロー巻きでも巻くスピードは常に一定、等速巻きにすることです。
 
巻くスピードに変化を付けるとヒットの数が半減します。
 
等速巻きがなぜ有効なのかは、巻いたときにネクタイがなびく波動が一定であることが、よい条件になるからです。
 
巻くスピードを途中で変えると、そこでネクタイの波動が途切れたり、変わったりする不自然な状態になるため、それまで鯛ラバを追っていたマダイが急に追わなくなってしまうからです。
 
アタリが出てもリールは常に一定のスピードで巻き続け、ネクタイの波動を変えずにマダイを追わせて最後にフッキングさせるというのが、理想的な釣り方なのです。
 
等速巻きをこなすには、竿尻をしっかり脇で固定し、竿先を動かさないようにしてリーリングすることです。
 
等速巻きをしていても竿先が勝手に振るえるのは、鯛ラバが不規則な動きをしているからです。
 
これは、巻くスピードにも問題がありますが、鯛ラバのバランスが悪いケースもあるのですぐに交換した方がいいでしょう。