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2016年2月18日

食い渋りメバル釣りこなし術

昨年末から年明けにかけて、お腹ぽっちゃりのメバルがよく釣れていましたが、さすがに2月の声を聞くようになると、そんなメバルの姿をあまり見かけなくなりましたね。
 
メバルの産卵期は、地方によって少し異なりますが、西日本では大体12月の下旬から1月一杯ぐらいといわれています。
 
そう、いま釣れているメバルは産卵を終え、体力を回復中なんですね。
 
魚にとって産卵というのは、子孫を残すための大切な行為ですが、非常に体力を消耗するのも確かなようです。
 
ゆえに産卵を終えたメバルは、体力を消耗しているために、しばらく食い渋ることが多いのです。
 
ちょうどそんな時期に和歌山県の加太へメバル釣りに出かけました。
 

前日は漁師が大西(おおにし)と呼ぶ強烈な西風が吹いて釣りどころではありませんでしたが、この日は朝方こそ冷え込んだものの、いいメバル凪に恵まれました。
 
この日は船宿推奨のメバル仕掛けで釣ることにしました。
 
胴突き5本バリで上から3本が20cmとエダスが短く、これに緑色の小さなワームを刺して狙います。
 
下の2本のハリはエダスが40cmあって、シラサエビのエサを刺して狙います。
 
スタートは加太の大波止の前がポイントでした。
 
なぜか朝の暗い内はワームによく当たりましたが、日が高くなるに連れてワームよりシラサエビにアタリが集中しました。
 

この現象は、この日だけでなく毎日なんだそうです。不思議ですね。
 
さて、肝心のメバルですが、釣れたら型はいいのですが数が出ません。
 

そして、数釣れないのはアタリがないわけではなく、アタリが出て食わせても、エサを放してしまったり、途中でバレてしまって数が伸びないのです。
 
せっかく食わせたメバルを抜き上げようとすると、ハリが外れてはいさよなら、というシーンも何度かありました。
 
よく見ると釣れたメバルのお腹は、ほどんどぺしゃんこで、産卵を終えたばかりのようでした。
 
これは間違いなく産卵後の食い渋りですよね。
 
そこで、少しでもバラシを少なくしようと、アタリが出ても竿は立てず、その位置でしばらく待ってみて、竿が大きく舞い込んでから合わせるようにすると、少しバラシが少なくなりました。
 
さらにもうひとつ試してみたのは、小さな前アタリが出たとき、合わせるのではなく、逆に竿を送り込んでみたのです。

つまり、メバルがエサを食うときの違和感を少しでも軽減してやろうと考えた作戦でした。
 
いずれも食い渋りメバルを攻略するために少しは効果があるテクニックだと思います。