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2016年1月21日

素朴な質問「なぜそう見えるか」

前回に続いて中学生からの素朴な質問を紹介いたします。
 
先日一緒に釣りをしながら「基本的なことを聞いていいですか」と話しかけてきました。
 
それは水面の色の違うところがあるということです。

波立つ海面は、風波が立って、風にあおられてとがった波となります。
 
うねりは波長の大きな波が一定間隔でやってきます。
 
こういった界面の変化ではなく、同じような波立ち方の中に色の違うところが出現します。
 
それは時間によって少しずつ変化していくのがわかります。
 
 
潮目と一口に言うなら見てぱっとわかるものならそんな質問は来ないのでしょう。
 
しかしそこに探究心のある子供であるからこそ、海面で何が起こっているのかを知りたいものです。

代表的な潮目は泡目と言って海水より軽い泡が潮流に押されて寄ってしまうのですぐにわかります。
 
浮遊物やゴミが集まってくるのでそれも潮目とすぐにわかります。
 
水潮と塩分の濃い水が出会ったところも潮目です。
 
水潮は淡水が多いことから幾分緑がかって見えますが、陸上の土砂などの影響から濁りともとれるものが水潮です。
 
泡やゴミが集まる潮目とは違って潮がもぐりこんでいるわけではないので魚を狙っても釣れない場合がほとんどです。
 
それ以外に水温変化があります。
 
水温の高い水と低い水では比重が違うので境界線ができます。
 
この潮目もなかなかつれないものです。
 
風によって生じる変化もあります。
 
風だけでしたら波立ちを光の加減から見た目に境界線があるように見えますがこれは潮目ではありません。
 
穏やかな大きなゆっくりとした海流の場合、幅の広い潮目が現れます。
 
お互いの大きな流れがゆっくりぶつかっているとき、海面が一部白っぽく見えたりします。
 
この変化が速いときは大釣りができると思います。
 
 
ましてや地形などの影響により釣りができる範囲内において、ヨレという潮目の最たるものが発生するときは、撒き餌がそこに集中し、その帯は長くなるので魚にとっては労せずしてエサに在りつけるので常に魚がいることになります。
 
年中そういった条件がそろう場所をポイントと言います。
 
磯の変化と海流が作る魚の居場所です。
 
中学生の目からそれが不思議に見えるのは無理もありません。
 
むしろそのように自然界に疑問を持つことが素晴らしいと言えます。