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2016年1月7日

マダイのエア抜き

お正月の祝膳を飾るにらみ鯛は確保できましたでしょうか?
 
もし、まだのようでしたら、ぜひ初釣りで狙ってみて下さい。
 
今のマダイは、越冬に備えて体にたっぷり脂を蓄えているため、とても美味しいですよ。
 
釣ってきたマダイのお腹を開いたとき、内臓の周りが白い脂で覆われていたらそのマダイは間違いなく美味しいですよ。

水温が下がり始めると、マダイは水温の安定した深場へと落ち、その場所で越冬します。
 
ですからこれから釣れるマダイは、普段よりも深いポイントにいることが多いですね。
 
紀州では、浅いところでも40~50m、もっと深い場所だと100m近くあるポイントで釣ることもあります。
 
こんな場所で釣れたマダイは、上げる途中の水圧の変化についていけず、水面に浮いたときにお腹が膨れて上がって来ますね。
 
これをそのままイケスに放り込んだら、体のバランスが取れずに膨れたお腹を上にして苦しげに泳いでいます。
 
このまま長時間放置しておくと、死んでしまうこともあります。
 
ですから深場で掛けたマダイを釣り上げるときは、出来るだけゆっくり巻き上げて魚が水圧の変化についていけるようにしてあげるといいのですが、掛けた魚はバラさないうちに早く取り込みたいと思うのは誰も同じですね。
 
つい、速めにリールを巻いてしまうのです。
 
そこで、お腹が膨れたマダイは、お腹から空気を抜いてやればいいのです。
 
上手に空気抜きをしてやると、イケスの中でいつまでも元気に泳ぎ回って生きていますよ。
 
エア抜きの道具は、釣具屋さんにおいているので、買っておいて下さいね。
 
さて、マダイのエア抜きをするとき、よく勘違いしてエア抜きのハリを肛門から入れる人が多いですね。
 
浮き袋は腸のところにあると思っているのでしょうね。
 
でも、肛門からハリを入れると、間違いなく腸そのものを傷つけてしまい、空気は抜けないまま魚が弱ってしまうことが多いですよ。

正解は、肛門の1cmほど後ろに小さく膨れた部分があるので、そこからハリ先を入れ斜め上方に刺していくと浮き袋に届きます。
 
胸ビレの後ろあたり、空気で膨れている部分を指で押さえながら抜いてやると、うまくいきます。

こうして上手に空気を抜いてやると、イケスに放り込んだ瞬間から元気に泳ぎ回ります。
 
美味しく食べるために魚を上手に生かしておく、これも釣りの腕のひとつではないでしょうか。