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2015年12月17日

北西風

12月というと、本来なら季節風が吹き非常に寒い日があって当然なのですが、今年は結構温暖な日が多いです。
 
温暖な理由は太平洋側に高気圧があるからです。
 
この高気圧を大陸の気圧が勝てば季節風「北西風」が吹き押しのけてしまうのでしょう。
 
ちょうど南からの暖かい空気と北からの冷たい空気のせいで太平洋側から天気が悪くなってきたのが先日の突発大雨です。
 
海水温が高いのもその一助となっています。
 
海水温が高いと魚にとっても産卵の時期のずれなども生じてくることに発展していきます。
 
我々が磯で狙うグレ(メジナ)は海水温が15℃から16℃くらいで波気もなく安定した時に産卵のため沿岸に寄ってきます。
 
 
太平洋側の気圧の変化に伴い南東の風が吹いた先日の話です。
 
行った場所は、三重県の尾鷲市。
 
南東~東の風が吹くとうねりが入ってくるので釣り座が限られます。
 
それでも尾鷲のことですから波の裏になる釣りなる釣り場もたくさんあります。
 
大グレを釣るポイントとして、そのとき釣りやすいかどうかです。
 
うねりがあるときは湾の奥の方が波気もより安全とみて、魚の活性は意外と高いものです。
 
現に今回の釣り大会で湾の一番奥の磯に渡礁した4名中3名が全体の総合順位からでも1,2,3フィニッシュでした。
 
季節風が吹きそびれた時など湾内を進められたら迷わずそこに入りましょう。
 
かなりの大釣りが期待できます。
 
 
これらうねりを抑えるのも北西風の役目となります。
 
個の風が吹けばたちまちうねりは抑えられます。
 
日本列島の形は日本海側は北西風を包み込むようにくの字に曲がっています。
 
高い山脈が連なって、強い風も山によって乾燥化してかなり強さが軽減されます。
 
今回大会のあった尾鷲のように背後まで山(大台ケ原)が迫っているような地形では北西風が吹けば海は大変穏やかになります。
 
魚も安心して産卵に接岸をするので大型のグレ釣りが成立します。
 
日差しさえ出れば本当に過ごしやすい日となります。
 
しかしこの北西風が吹かなければ、せっかくのシーズンも大物に出会えずということになってしまうでしょう。
 
北西風を味方にできる釣り場に行ってぜひ大物を仕留めて下さい。