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2015年10月22日

秋の河口でメッキと遊ぼう

秋は小物釣りが面白い季節ですね。
 
西日本の大きな川の河口では、これから年内いっぱいはメッキと呼ばれる魚の好シーズンです。
 
メッキは、体がピカピカの銀色に輝き、まるでクロームメッキをしたよう見えることから生まれた呼び名ですが、標準和名ではありません。
 
1種の魚の呼び名ではなくロウニンアジやギンガメアジ、カスミアジの幼魚を総称した呼び名なのです。

魚に詳しい方ならよくご存じだと思いますが、これらの魚は琉球列島など南の暖かい地方に多い魚なのですが、黒潮に乗って西日本や東海地方にまで運ばれてくるのです。
 
ただ、冬場に水温が下がると寒さに耐えられず死んでしまうため”死滅回遊魚”と呼ばれています。
 
 
その中の一部は、発電所などの温排水が出る場所で越冬し西日本でも40~60cmまで成長するものもいます。
メッキは、陸っぱりでも狙える魚ですが大河の河口では、川のミオ筋に船を掛けて狙うかかり釣りが面白いですね。
 
魚は小さくてもフィッシュイーターの子供ですから、生き餌を食べて成長します。
 
ですから生きたシラサエビを撒きながら魚を寄せて釣るのが基本です。

流れが緩い場所なら、メッキの強い引きが存分に楽しめるウキ釣りがお勧め。
 
3mぐらいまでの竿を使い、エビを上撒きしながらウキ下を2mぐらいまでに設定し、ウキを流しながら狙います。
 
この釣り方は、一度に大量のマキエをせず、少量を根気良く撒き続けるのがコツ。
 
しばらくマキエをしないと、せっかく寄せた魚が何処かへ行ってしまいます。
 

流れが速くてウキ釣りが無理な場所ではブッ込み釣りがいいでしょう。
 
潮の速さに合わせてオモリの重さを加減することが大切で、オモリが大きすぎても小さすぎてもよくありません。
 
仕掛けを打ち込んでオモリが底へ着いたら、軽く道糸を張ってアタリを待ちますが、この状態で仕掛けが流されないぎりぎりの大きさのオモリを選ぶのがポイント。
 
そして、軽く仕掛けを持ち上げたとき、潮に押されて仕掛けが潮下に移動するぐらいがちょうどいいのです。

この釣りをするときは、マキエのエビは底近くに撒いた方が効果があるので、必ず底撒き器を持参して下さい。
 
底撒き器には結構エビが入るので、上撒きほど頻繁にする必要はありません。
 
 
上手にマキエをしてメッキを寄せると、入れ食いになります。
 
25cmを超える良型が交じりますが、驚くほど引く力が強いのでリールのドラグを緩めにして、その引きをたっぷり楽しんで下さい。