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2015年9月17日

真鯛フカセの二枚潮を攻略する

産卵を終え”麦わらダイ”と呼ばれた時期が過ぎ、元気よく食べても美味しい秋ダイのシーズンがやってきましたね。

 
マダイは、日本の国魚と呼ぶにふさわしい魚で、古来から日本人に広く親しまれてきたせいか、各地に色んな釣り方があります。
 
日本海を中心に今も盛んに行われているフカセ釣り(完全フカセ)も代表的なマダイ釣りのひとつではないでしょうか。
 
オモリなど余計なものは出来るだけ付けず、ハリに刺したエサを潮に乗せて流し込んでいきながら、マダイがいるタナを直撃する極めてシンプルな釣り方です。
 
仕掛けには、余分なものがついていないし、エサもフワフワと漂いながら流れるので、マダイも安心してエサに飛びつくのか食った瞬間に走ります。
 
その動きがリールに伝わって、それまでゆっくり回転していたスプールが急に回転スピードを上げ、道糸が吐き出されていきます。

この道糸が走った瞬間こそフカセ釣りの醍醐味ではないでしょうか。
 
素直でゆったりした潮が流れているときがフカセ釣りには最高の条件ですが、毎日そんな日が続くことは余りありません。
 

逆潮だったり、潮が速すぎたり、上潮と下潮の流れるスピードが違う二枚潮になることもよくあります。
 
潮がぶっ飛ぶような日は無理ですが、少し潮が速いぐらいなら、オモリを打ったりして調節することは可能ですが、やっかいなのは潮がまったく動かないときと二枚潮ではないでしょうか。
 
二枚潮は夏場によく起こります。
 
そこで上潮が速くて下潮があまり動かないときに試していただきたいのが、大きくオバセを作りながら流す方法です。
 
上潮が速いので、道糸はどんどん出て流しやすいのですが、底潮が動いていないとサシエは出した道糸の半分も流れていないかも知れません。
 
さらに道糸を繰り出していくとさらにサシエだけが取り残され、道糸がUの字のような形になりますね。
 
この状態になると、サシエより先に流れている道糸が潮に押され引っ張る形になるので、サシエが狙うタナまで落ちていかないのです。
 
これではいくら仕掛けを流してもマダイは食いません。
 
そこで、10mほど道糸を繰り出し大きなオバセを作ったら、一旦、道糸が出るのを止めてオバセがなくなるのを待ちます。
 
これでサシエは、潮先を流れることになります。
 
ある程度道糸が張ったら、再び10mほど道糸を繰り出しオバセを作ります。
 
そして、再び道糸の出を止めオバセがなくなるのを待ちます。
 
これを何度も繰り返しながらサシエを沈めていくと、どこかでマダイのタナに遭遇するはずです。
 
アタリがあったタナをリールのカウンターの数字で記憶し、次からそのタナを直撃すればいいのです。

これでマダイは、釣れたも同然ですね。(笑)