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2015年6月4日

アコウの大型はタナを釣れ

関西では、キジハタをアコウと呼びます。
 
ハタ科マハタ属の魚で大きくなっても50cm程度ですが、味のよさではハタ科の魚の中で一、二を争うのではないでしょうか。
 
海鮮料理で有名な香港では、石斑魚と呼ばれ、この魚の清蒸料理は海鮮料理の中でも最高峰に位置づけされるほどです。
 
アコウの旬は夏、これからおいしくなる魚なので、ぜひ、釣りに出かけてみて下さい。
 
防波堤などからも釣れる地方がありますが、確率が高いのはやはり船釣りです。

ハタ科の魚ですからフィッシュイーター魚食魚ですね。
 
ゆえにエサは生きた小魚や海エビなどが使われます。
 

アコウ釣りが盛んな丹後地方では、定置網に入った小型のマイワシやカタクチイワシの生きたものをエサにします。
 
イワシ類は海の肥やしとも言われ、アコウに限らずこのエサを好む魚は数多いのです。
 
イワシの生き餌を使うときは、手早く、確実にエサを刺して、一刻も早く海底まで送り届けることが大切です。
 
ハリに刺すときは下アゴからハリ先を入れて、上アゴに抜くのがセオリーですね。
 
この刺し方をしておくと外れにくいし、水中でもイワシの口が開かないので長く元気に泳いでくれます。
 
アコウは、基本的には海底の岩穴などに潜む底棲魚です。
 
だから、オモリでトントンと底を叩きながら釣るのが基本ですが、海底にはイワシのエサを好む魚がたくさんいます。
 
例えばアコウ釣りのゲストではお馴染みのカサゴがそうですね。
 
ササノハベラもよくエサを取りますし、ときにはクロソイやアオハタなどが釣れることもあります。
 
本当はアコウが釣りたいのに、こんなゲストばかりが釣れるときは、どうしたらいいのでしょうか。
 
答はひとつです。
 
思い切って仕掛けを上げ底を切ってみることです。
 
どれぐらい底を切るかは、釣っている場所の海底の起伏の激しさがひとつの基準になります。
 
さほど起伏が激しくないなら1m程度、もっと起伏が激しいなら1.5mから2m近く上げてみて下さい。
 
これだけ底を切るとカサゴやベラの類はほとんど食ってきません。
 
底を釣っている時と比べてアタリの数はぐっと少なくなりますが、当たればアコウという確率がずっと高くなります。
 
基本的にアコウは底棲魚ですが、美味しそうなエサを見つけると、2、3mは跳び上がってエサを補食する能力があるからです。
 
大きなアコウほど、この能力が高いので、大きなアコウが釣りたいときは、タナを釣る!
これを実行してみて下さい。