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2015年3月19日

磯釣りの針①

久しぶりに磯釣りの針について考えてみましょう。
 
針は魚との唯一の接点。

針がないと釣りは成り立ちません。
 
奥の深い釣りですが針はただつけていればあとは魚任せみたいな釣りになっていないでしょうか。
 

針の役目はエサを魚の口元へ運ぶ役目があります。
 
魚をかけて取り込む役目があります。
 
大きくこの2点ですが細かく分けると、餌が違和感なくつけられること、餌が離れにくいこと、魚が食いついた際にかかりが良いこと、潮の流れに逆らわないこと、重さの調整ができること、ハリスにストレスをかけないこと、結び目の締め込みが良いこと・・・など食わせる前でも重要なことがたくさんあります。
 
食わせてからの取り込みに関しては、針先の掛かりが良いこと、かかった場所に左右されず折れない強靭さがあること、かかった後はずれないことなどがあります。
 
エサが違和感ななくつけられることというのはエサが刺しやすく、刺した後も針が目立たなくなり、餌が外れにくいことを指します。
 
エサが刺しやすくというのは針の表面の粗さ(面層度)が細かく均一であること。

つまり表面がつるっとしていることです。
 
刺した後も目立たないというのはカモフラージュ針のようにオキアミの色がついているとか、ボイル餌なら白い針を使うとかのアイテムがあります。
 
オキアミの生エサは透明感があるので針が見えると魚は食いません。
 
ルアーのように大きな針がもろの露出しているのは潮に乗って漂いながら流れてくる餌と違って、エサの動きそのもの動きが速くベイトに見せているので、魚の目の前でじっと見たりはしないからです。
 
ですからグレはルアーでは食ってきませんし、ルアーもじっと流しても何も反応はありません。
 
エサが外れにくいことは魚が外れにくいにつながりますが、針のカエシ(ケン)というものがないバーブレス針は刺しやすく抜けやすいということでエサや魚にストレスをあまり与えません。
 
したがってリリースを必ずする釣りの場合はバーブレスが良いのです。
 
魚を掛けてから頭を振る魚や縦横無尽に動く魚の場合はカエシがあったほうがばれにくいということですが、そうでない場合は竿のテンションの中で針のゆるみがないような釣りができればバーブレスのほうが魚にストレスを与えず針を外すことができます。
 
ヘラ釣りの場合は一般にバーブレスです。
 
磯釣りでも有効です。
 
ただ魚の向きを知ることができるほどの重要な経験が必要です。
 
磯釣りでは主流ではありません。
 
生きたエサは動くのでカエシがないと外れてしまいます。
 
また誘いをかける釣りの場合でもカエシがないとエサが外れることがあります。
 
魚が口を使ったときに掛りが良いことは言うまでもありませんが、針先が鋭敏であること。
 
多少の海水でもなまらないことが重要です。
 
また掛かりの条件として魚の習性、口元の形状に応じて針を使い分けます。
 
針を飲み込みやすくして釣る場合もあれば懐を浅くして触れ掛りのようなことも考えられた針もあります。
 
あとは潮の流れや棚の深さによって針の重さを変え大きさもかえと工夫すべき点はいくつもあります。
 
水深があって潮の流れが小さい、ターゲットは大きいものが予測される…となると重い針でしっかりタナに届ける、大物を考慮して針の軸の太いものを選ぶ、またハリスも大きくなるので太い針素が難なく結ぶことのできるものとしては簡単に選ぶことができるでしょう。
 
しかし、磯際で潮の動きが複雑でかつ食い渋りで大きい針が刺せない。
 
またむき身のえさをつけると針が見えてしまう、かかった場合細いと折れてしまうなどの逆のこともあります。
 
太いハリスでもハリスの通る溝がきってあり回転しにくくしっかり結べる小針、軽い材質で細く作っても焼き方が靭性を重視したもの、係りが良く懐の奥まで刺さる形状のものなどで対応をしているということになります。
 
針はきちんと刺さればなかなか伸びないものです。
 
針メーカーがいろいろな状況に応じた針を出しています。
 
それを選ぶのは釣り人の楽しみというところです。
 
次回は取り込みに必要な針の重要性を書いてみます。
 
 
ここで磯釣り秘話を一つ。
 
針のついたままの仕掛けはごみ入れに入れにくいということです。
 
昔磯に針のついたままの仕掛けをそのまま放置する心無い釣り人はたくさんいました。
 
今でこそ皆さんモラルがあってそんな方はいないと思いますが、仕掛け交換の際に長いハリスごとごみ袋に入れると気が付けば大きく広がっていたるところに引っ掛かりごみ袋の中で厄介な状態になっていることはないでしょうか。
 
ハリスは細かく丸まることのないものが選ばれているので広がろうとするのは当然で、ましてや針がついていると何にでもかかってくしゃくしゃになります。
 
すると風に吹かれてこぼれ出たりするのでかえって掃除の手間が増えます。
 
針を外してハリスもくるっと巻いて鋏を入れればそのようなことがなくなるのでやってみて下さい。
 
仕掛けのそのまま放置で鴎が食いついたりしている見たことがありますね。
 
また根掛りもしやすくなります。
 
ある方が仕掛けの自分のついた針をフェルトブーツで踏んで足に絡まってこけそうになったのを見たことがあります。
 
フェルトからはなかなか外れにくくブーツを脱いで時間をかけてとっていました。
 
その方、今度は根かかり。
 
引っ張って切っていましたが新しいハリス交換でもまた糸をそのまま放置・・注意するしかありませんでした。
 
釣りは丁寧にやりたいものですね。