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最新攻略コラム

2015年2月5日

厳寒期の釣り…②

先日、四国の西南部中泊の磯に行って両肩の口太グレが結構連れているとの情報を得ました。
 
本来大型尾長グレで定評のある場所だけに口太グレの情報ならやや興ざめてしまう方もいるかもしれませんが、尾長グレは夏が旬。
 
口太グレは冬が旬なのです。
 
今はやはり口太グレ。
 
こういう書き方をするとこの時期は釣れて当たり前のように取られるかもしれませんが、寒風吹き抜ける場所こそ大型は存在します。
 
風で海が荒れているところでなく、寒風が吹き抜け水面の温度がとにかく冷える場所、そして穏やかな海面であること・・・なかなか理解しがたいと思いますが、穏やかであるというのは釣り人側の目線で行けば釣り座が確保されるという場所です。
 
まずそういう場所でないと釣果情報は得られません。
 
風の吹き抜ける場所というのは背が北にある、あるいは北西に位置する釣り座で、暖かい海水で水がかきまぜられないくらいに一日中冷たい状態の場所を意味します。
 
具体的にいうと四国中泊の南向きの釣り座。
 
北側には風をさえぎるものはなく九州と中国地方の間を抜けた風がそのまま通過していき、日本海から太平洋まで通り抜ける場所であります。
 
同様に四国宇和海の日振島。
 
ここも南向きとはいえ回り込む風は厳しいけれど釣り座は確保できます。
 
しかし風は通り抜けていきます。
 
本州の若狭から関ヶ原を抜け伊勢湾に抜ける風の通り道があります。
 
三重県下の磯がまさにそうです。
 
冷たさから生物反応は期待できないかもしれないと思えるような状況下でも意外と水温が安定し、魚にとっては済み後ことがいいのかもしれません。
 
この時期産卵で接岸している大型の口太グレにとっていい場所なのでしょう。
 
このように釣れる場所というのは時期だけの関係でなく風と潮の影響でいい潮がついてくるような場所でこそ大物に出会えることになります。
 
そういった場所の中でもさらに絞り込みを入れると、流れに向かっ逆らう方向に隠れ家のあるような場所。
 
いわゆる魚たまり的な居場所が存在することが重要です。
 
昔から磯に上がるとき、あるいはポイントを探すなら船頭さんのアドバイスをよく聞いて、といいます。
 
決して船頭さんは釣り人のように毎日釣りに出かけているわけではないのですが、磯に立つときは良くポイントを教えてくださいます。
 
それは海の中のこと、潮の行き交いをよく知っているからです。
 
たとえば三重県の梶賀の磯では、見た目水深は5ヒロほどありそうなところで、岩の状態は柱状節理。
 
この磯の形状からするとついつい棚狙いをやりたくなります。
 
仕掛けは最低3ヒロから。
 
ところがその磯の厳寒期の釣りは仕掛けの長さは矢引です。
 
思わず「えっ」と言いたくなるような場所ですが、なんと1mほどのところにグレの住みかはあるのです。
 
そこに餌のついた針を届けると運が良ければ釣れます。
 
決して寒いから水深があるところからの狙いというわけではありません。
 
私が以前釣友といったとき釣友の前がそういった場所でした。
 
なんなく釣れそうにはない感じのする場所ですが、撒き餌が効いたとたんにグレの強烈な当たりに出くわします。
 
その釣友は連続7連発でした。
 
飛ばした回数がです。
 
なんと仕掛けを一気に飛ばしてしまうほどの勢いのあるグレが無数にいたのです。
 
いわゆるこれが本当の穴場なのです。
 
船頭さんはそういう場所をよく知っていて、産卵時にそこに居ついてくるグレの存在を知っているわけです。
 
魚が抱卵して動きが鈍くなると体力温存のために体にたくさんの脂肪をつけます。
 
動きはさらに鈍くなります。
 
外敵から身を守るも目の前には労せずしてエサが流れ着く、あるいは藻場があるといったような場所に潜んでいるわけです。
 
まだまだ各磯で両型のグレがたくさん釣れているようです。
 
がんばってみてください。