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2014年12月18日

杓ホルダー

今から何年くらい前にさかのぼるのか…

いつしか杓ホルダー成るものが登場しました。
 
私の記憶では㈱釣研から発売されたプラスチック製のものが最初だったような気がします。
 
せいぜい15年くらい前のことでトーナメント大会の中から生まれた製品でした。
 
現在はEVA製の柔軟なものが主流で、今やほとんどの釣り具メーカーから発売されています。

バッカンの縁にとりつけ、水を張って、餌を飛ばす杓を一時的に預けて置いておくものです。

こういう杓ホルダーがないころは撒き餌につきたてるようなやり方で水汲みバケツを近くにおき、杓のカップを濡らして撒き餌を掬うといったやり方でした。
 
杓ホルダーがないので撒き餌杓を落とすことがよくあって、特に柄の長い杓は置場に困りました。
 
柄の長い杓は持ち手のところがカップより重くなってバッカンに預けた時にバランスが非常に悪くなります。
 
テトラポッドのような場所で釣りをしていると、杓が落ち着かず、結局海に落としてしまうことがありました。
 
 
しかし現在は画期的な杓ホルダーの出現で釣りがとても快適になりました。
 
配合餌を用いた撒き餌ではかなり粘り気を持たせて混錬しているため、重くて硬い撒き餌に仕上げて使います。
 
撒き餌間の結びつきが強いため、撒き餌杓のカップで押しつけるとなかなかカップから餌が外れません。
 
遠くのポイントに撒き餌を遠投する際も、そう言った餌離れの悪さからコントロールが乱れたり、無理な力を入れるため肘に支障をきたしたりしています。
 
 
釣り人には多い障害で「腱鞘炎」が肘に発生することがあります。
 
撒き餌の仕方に原因があると言われています。
 
過酷な撒き餌ワークにさらに追い打ちをかけるような余分な力が、障害につながっています。
 
 
この餌離れの悪さを解消したのが杓ホルダーです。
 
過去に撒き餌杓のカップに穴をあけたのも、あるいはディンプル(エンボス加工)を施したものが登場しました。
 
粘り気のある撒き餌とカップの間に空気の層を作るのが目的です。
 
この発想もよかったのですが水の膜を作ることの方がはるかに効果的でした。
 
間もなくお正月で餅つきの季節です。
 
餅をつく際にコネ役の人が水を少し含ませます。
 
臼(うす)に餅がくっつかないようにするためですね。
 
 
杓ホルダーはバッカンの縁に掛けられるようになっており、今やどこのメーカーも餌バッカン、杓ホルダー、水汲みバケツ、餌入れバッカン、収納バッカン、活かしバッカン(ライブキーパー)がセットになって、上手く収納できるようになっています。
 
大変便利になりました。
 
 
ストレスのない釣りを楽しんでください。