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最新攻略コラム

2014年4月17日

磯釣り・・・魚の習性、「のっ込み」②

今回も「のっ込み」について書いてみたいと思います。
 
実際の海の中の水温はまだまだ冷たいのですが、社会は少しずつ初夏の装いになりつつあります。
 
太陽光が高い位置になって、野や山の新緑が鮮やかで本当に気持ちがウキウキしてまいります。
 
前回食物連鎖のきっかけとなることについて触れましたが、この時期はいたるところで魚類の産卵が始まります。

産卵のために接岸してくるのです。
 
 
四月はそれが一番みられる時で、特に人気が出るのがクロダイ釣りです。
 
磯のグレが終わって、近場で手軽に精悍で迫力をもった魚を細糸でやり取りする楽しさは何とも言えません。
 
接岸しているだけに撒き餌に対しても反応もよく、セオリー通りの釣りがしやすい時期でもあります。
 
海中の餌取りも水温が低すぎて少ないので大変釣り易くなります。
 
 
私が磯場で黒鯛(チヌ)を釣る時は、やはり海のことですから潮はとても大事でまずはそこに気を使ってポイントを決め、潮に乗せて餌を運びます。
 
やはり魚ですから潮上から餌が流れてくることに対して待ちうけているわけですからここはセオリー通りに。
 
次に流れがあまり期待できないところで釣りを行う場合は海中の変化の大きいところ、つまり産卵に適している場所かどうか、藻場であるかどうかです。
 
水深は浅くても魚はいますが、それでも生息場に適したところをダイレクトに攻める方が、結果がより速く現れます。
 
撒き餌はやはり重い目のものに仕上げます。
 
軽い餌で浮いてくることもありますが、海中をダイレクトに攻めるという考え方では重い撒き餌でクロダイのいだ所に餌を届けてくぎ附けにします。
 
そこに仕掛けを入れる方が、速い勝負ができます。

マルキューからクロダイ専用餌(爆寄せチヌ)等が出ています。
 
だから普段は釣りにくいクロダイでも簡単に釣れてきます。
 
私が釣りを始めて、一番最初に感動したのがクロダイ釣りでした。
 
釣りに興味がわいたのが20歳を越えてからでした。
 
それまでは五目釣りと言ったところでした。

川にも行きましたがニジマスの餌釣りのようなレベルでした。
 
ある防波堤で誰かが大きく竿を曲げて、慎重にやり取りをしています。

大変にかっこいい釣り技でした。
 
そんな釣りの一部始終を見てしまって、玉網ですくわれた魚をみると、精悍なマスクで本当に魚らしい魚が釣られました。
 
そしてその魚を自分で釣ってみようと言う気になりました。
 
釣れそうな場所のデーター収集をして、その資料にある場所は全部行ってみようと言う位の勢いでした。
 
そのころは一年中クロダイを狙ってばかりいましたが釣りを始めて間もなく、5月のゴールデンウィークのさなかに50㌢を越えるクロダイを釣ることができました。
 
通称「年なし」と言っているサイズです。

釣り始めて意外と早く念願の魚に出会えて非常にラッキーでした。
 
しかし、その後も年中同じクラスを追い求めるも、8月辺りはかなりサイズも小さくなって、なんら餌取りと変わらないような餌の取り方をするし、釣り場にもよりますが9月には尺で計ったように40㌢クラスものばかりでビッグサイズが出ません。
 
でもまた春になると、50㌢を越えるものが釣れてきます。

魚体の色も変わります。
 
のっ込みの時期は魚体も鮮やかで黒ずんでいません。

お腹は卵を持っているので、やや赤っぽくパンパンに膨れています。
 
抱卵後はかなりやせてしまいますし、気の毒な感じがします。

そんな気がしはじめてから時期を決めて狙うようになりました。
 
不思議なことにのっ込み時期から産卵を終えて食性が変わりだし、一番血気盛んな時期9月~10月のクロダイ釣りにはまりました。
 
そんな釣り経験からのっ込み時の魚の習性を釣りながら覚えて行ったものでした。
 
クロダイにあらず、船でも4月から5月というのは大きな真鯛も釣れます。

90㌢を越えるものも出てきます。
 
この時期の釣りはサイズアップ自己記録更新の時期であります。