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2014年4月3日

磯釣り・・・魚の習性、「のっ込み」

のっ込みという言葉は御存じでしょうか。
 
乗り込むという意味が近い気がしますね。
 
ある時期にたたみかけるように押し寄せてくる様を連想します。
 
魚の産卵の時期はたくさんの魚が大群となって押し寄せてきます。

魚が産卵に適した場所に寄ってくることを磯釣りではのっ込みと言います。
 
ヘラの世界ではハタキとも言います。
 
 
大抵の魚にはのっ込みがあるのです。
 
のっ込みには時期があって、磯釣りの対象魚であるメジナ(グレ)は1~3月ごろ、クロダイ(チヌ)は3月の終わりから5月くらいまで、真鯛は4月から6月くらいまで、メバルは2月から3月、という具合に産卵時期は春に集中しています。
 
石鯛も3月から5月と同じような時期です。
 
すべてに共通しているのは魚の体格がいいということです。
 
釣り人が記録更新を期待できるのがこの時期です。
 
数、型ともに狙うことができます。
 
秋口の荒食いとは違って、どちらかというと柔らかめの餌で釣ることが多く、時がたつにつれて徐々に食性が変わってきます。
 
メジナ(グレ)の場合は年中オキアミで対応はしておりますが、産卵の時期のメジナ釣りは非常に食いが渋い時があり、オキアミでも外殻(皮)を外してみたり、頭を取ってみたりと工夫をします。
 
 
6月くらいになると産卵から孵化した新子の魚が餌取りとなってみたり、餌になってみたりと海の中の食物連鎖が目まぐるしく変わります。
 
水温の冷たい時期こそ天敵が少なくなります。
 
そのタイミングを見計らうように、イカナゴなどの稚魚がたくさん群れてきます。
 
イカナゴもやはりこの時期に産卵をします。
 
そうなるとそれを狙ってメバルなどが入ってきます。
 
こういった魚の産卵が始まると大型魚が入ってきます。
 
この先大型魚の産卵を見計らってイワシやアジ等が入ってきます。
 
イワシやアジなどを狙って大型魚が回遊してきます。
 
そうやって年中どこかでのっ込みは繰り返されています。
 
食物連鎖の基本はイカナゴが始まりなのかもしれません。
 
クロダイものっ込みの前半はオキアミで十分カバーできますが、5月を回ると他の新子が増えてきてオキアミでは対応しきれなくなります。
 
もともと雑食性の魚ですから、小さな新子が捕食することのできない餌、貝、カニ等で釣ります。
 
藻場であったり、海中の変化にあるところは適当な産卵場となります。
 
 
真鯛の場合もそのあたりは同じですが、クロダイほど浅場に来ることはありません。
 
砂地と岩礁帯の入り混じる場所で潮通しのよいところであれば産卵に入ってきます。
 
特に砂地がないと産卵できません。
 
 
石鯛ものっ込み当初はエビや赤がいなどの餌、秋にはウニなどを使います。
 
その釣り場の餌取りの状況で使い分けということになります。
 
石鯛も砂地と餌の付く岩礁帯に産卵をしに来ます。
 
こののっ込みの時期こそ抱卵しているので魚には全身に脂が乗っています。
 
とにかくどんな魚も釣りの対象魚と言われている魚は体格が良くなって、迫力のあるものが釣れてきます。
 
その分動きは遅く、荒食いではないので細い仕掛けでせめて慎重にやり取りをして大物を釣り上げる面白さがこの時期にあります。
 
丁度今の時期からクロダイののっ込みが始まっています。
 
体も桜鯛、花見鯛と言っていい時期を迎えました。
 
是非記録更新を狙っていい釣りをしてみてください。