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2014年2月6日

寒グレ食い渋り②

引き続き寒グレ(メジナ)ついて考えてみたいと思います。
 
寒グレという言い方をしているのは関西から四国辺りになります。
 
魚は餌を見極める…というと人から見た言い方ですが、動物は本能として食えるもの食えないものを察知しているようです。
 
ですから生物はほとんどが生きていくために、食べていいものかどうかを判断しながら生きているわけですから当然と言えば当然。
 
ペットなんかでは好みによって分けている感があります。
 
それは飽食状態ですから、できるだけおいしいものを食べるわけです。
 
ペットの場合、飼い主は元気に食べているシーンを良しとしているから、元気に食べているところを見たくて、好んで食べるものを与えてしまってます。
 
ペットも生活習慣病にかかりますし寿命が短くなるのは人のせいでもあります。
 
人の感覚で物事を見がちなのは仕方ありません
 
海の中はどうでしょう。
 
ペットや家畜とは違いますが、「買い付け」ということが可能です。
 
美味しい餌を何度も同じ時間に繰り返し与えることによってパブロフの思想がうなづけられてきます。
 
そうすると美味しい餌に勢いよく捕食を行います。
 
警戒心がないわけではなく、捕食の方が優先されるのです。
 
買い付けもなく天敵がたくさん存在する環境では、捕食する環境が整っていないと拾餌行動に出ません。
 
買い付け状態ではないからです。
 
警戒すべき状況でなく空腹が優先するような状況であれば、結構荒食いを始めるはずです。
 
海の中野魚が群れている場所は魚にとっていい場所でしょうから、そこに好む餌を入れると釣れるということになります。
 
船釣りの場合は魚群探知機で魚の居場所を見つけそこに餌を投入するので撒き餌がなくともあっさりと言っていいほど釣れてしまいます。
 
磯釣りの場合は、魚の群れる場所に行くのではなく、魚を寄せるのですから、寄ってくる魚の中で警戒心を持たないものから釣れて来るでしょう。
 
警戒心のある魚は、そこが安心な場所や環境でないとしたら、違和感のない餌を食べようとします。

自然に落下しない餌、針が見えている餌、糸が見えている餌等は見極めて、安全なものから食べるでしょう。
 
撒き餌などはつぶされたり、形が変わったりして違和感たっぷりですが、警戒心のない魚や、若い魚はおそらく普通に食べているでしょう。
 
しかし大型魚となると環境がやや異なって、違和感たっぷりの中では、他の魚がおびき寄せられてもなかなかすぐには食ってはきません。
 
うまく演出した釣り人にだけ釣れるということになります。
 
だから磯釣りは難しいという風にも言われます。
 
それは警戒心のある場所で釣っているからなので、場所によっても時期によっても、潮の環境によっても、条件が整えばわり簡単に釣れて来ると言うことになります。
 
釣りの情報をたくさん集めてよく釣れていると思われる地域に行けば、それだけ釣れる確率は高くなります。
 
それもそうですが、喰い渋るグレを攻略するのも面白さの一つです
 
年中同じところに何年も通っている方は釣り人にとって居心地のいい釣り場なので、釣れても釣れなくても文句がないのです。
 
よく釣れる日もあれば、全く釣れない日もあることを経験されているでしょう。
 
それでも面白いから行くのです。
 
特に寒グレと呼ばれる時期は環境が著しく変化します。
 
しかし来れば大きい産卵前の時期なのです。そんな時が一番面白い釣りを展開できるということになります。