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最新攻略コラム

2013年12月19日

磯のトーナメント④ 仕掛け

皆さん楽しい釣りをしていますか。引き続き、グレ釣りトーナメントに関しての記事です。
 
トーナメントに出場されている方の仕掛けで、特にグレ釣りに特化して書いてみます。
 
グレ釣りの基本は浮かせて釣る。呑みこまれないように小さなアタリを取る。潮を狙う。などでよく表現します。
 
これらはトーナメントに限らず、普通の時でもこれらを守って釣りをしますが、トーナメントは接頭語に「より」というのがつきます。
 
よりあたりを的確にとらえる、より素早く合わせる、より確実に取る、になります。
 
スポーツの世界と全く一緒で、より高く、より早く、より遠く、なのです。
 
それらを演出できる仕掛けが必要となります。潮を釣るので潮受のよい部品を使います。
 
より小さなアタリを鮮明にとらえるため小粒のアタリウキやカヤウキ、を使います。
 
より手返しをよくするために軽い短い目の竿を使います。
 
遠くへ飛ばすため、アタリウキとは別に飛ばすためと仕掛けの回収を早くする為の親ウキを使います。
 
しかしこれらは地域や個々人によって少しずつ異なってきます。

アタリウキを浮かべておいて潮受をする為の親ウキをハリスの沈降に合わせて沈む設定にしている特殊な仕掛けもあります。
 
大抵の場合が親ウキに円錐ウキを使って、その真下に潮受ウキゴムを装着する仕掛けが主流だと思いますが、親と子が逆転する仕掛けも一部では使われています。
 
飛ばしウキとなるのが、着水後、仕掛けがなじむと同時に徐々に沈降していきます。
 
しかしアタリを取るウキは水面に依存したままで、道糸はフリーな状態で送り込まれていき、ウキは自立しているものでした。
 
潮受を重視して魚の居場所にたどり着き、魚が食うと自立のウキにアタリが取れると言ったより潮を意識した仕掛けでした。
 
仕掛けがやや複雑で使いこなすには熟練が必要です。
 
普通の円錐ウキに仕掛けがにじむと糸が落ち始めることがわかる目印、「ハリスウキ」、「潮受ウキ」、「なびウキ」等の名称で売られていますが、そう言ったものが今は主流です。
 
良く勘違いされるのが、「ハリスを早く沈ませると早くアタリが出る」と勘違いされている方も多いかと思います。
 
餌取りを時間差で突破したりするのに錘は使います。
 
又、表面層の潮とその下の潮がちがう時錘を使います。
 
磯の際近くで垂直な釣りを強いられる時に錘は使います。
 
しかしそうでないとき、つまり餌取りも少ない時、順流で潮が流れている時等は出きればハリスは長くとって自然な流れを演出したいものです。
 
トーナメントにおいて錘をよく使うのは、時間差の釣りをするからなのです。
 
それによって餌取りを分離した状態でタナに仕掛けを送りこむときに錘を使います。
 
あと、針を変えた時重さが変わるのでそれの調整用に錘を打ちます。
 
仕掛けの調整をいち早く行うために、トーナメントに挑む方はわざわざパーツケースから部品を取り出すことなどなく、よく使う道具は、パーツホルダーから下げたり手の甲に忍ばせたりしています。
 
より早く仕掛けの調整ができるようにするためです。その為の訓練は常に行っています。
 
体力に関してもそうです。体力がなくなると集中力がなくなります。
 
そうなると相手のことが気になりだして、更に散漫になります。
 
そうなると海況が見えなくなり、結果が思わしくなる場合があります。
 
その為にジョギングやストレッチを行って常に健康管理と体力作りを行っています。
 
余談になりましたが、皆さんはいつもどうやって魚のタナを探っていますか。
 
魚のいるタナは餌が取られるタナです。
 
一般的に大体の目星をつけた位置から探り始めます。
 
たとえばクロダイ(チヌ)のように、磯際や防波堤ならば矢引きくらいから始めます。
 
沖ならば大体竿一本程度から底までを探って行きます。
 
その為には確実に撒き餌と同調しなければ意味がありません。
 
その結果として確認をしつつ決めていくのです。
 
グレ(メジナ)の場合は大体1.5ヒロ開始でそこからタナを探って行きます。
 
この食わせるタナに仕掛けと撒き餌があっていることが大切なのです。
 
次回はトーナメントのサポートグッズについて書いてみます。