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最新攻略コラム

2013年11月21日

磯のトーナメント②

皆さん楽しい釣りをしていますか。トーナメントの話を続けます。
 
トーナメントでよく使われる方法や技に関して書いてみたいと思います。
 
トーナメントでは少しの時間も大切に無駄なく使うことを心がけます。
 
メンタル面を強化して、落ち着いてトラブルが起きないようにするところが非常に大事です。
 
気にしだすと、動きがちぐはぐになって、判断を間違って、悪い方向に向かってしまい、修正が効かず、トラぶってしまうこともあります。
 
逆にトラぶってから、焦りだして、動きがちぐはぐになってきます。
 
又、モチベーションが続かなくなると戦意が薄れて、思考回路が止まってしまいます。
 
どんな競技もそうですが、まずは健康管理、そして体力、引き出しの数、練習の量が必要になってきます。
 
まずは体力作り。朝早くから起きてすぐさま体を本調子に持っていかなくてはいけません。
暴飲暴食は避けてしっかり睡眠をとり挑みます。
 
それは当然ですが日頃から6時間以上連続して動くことのできる体力を養っておくことが大事です。
 
それにはジョギング、ストレッチをコンスタントに行っておく必要があります。
 
荷物も重いので体力がないと怪我をしてしまいます。
 
次に練習ですが、ジャンケンも練習している方がいます。
 
ほとんど運的なところがありますが、その雰囲気、相手の興奮度など読みとって力の入りようなどから一番だし辛いパーを先に持っていくなど…しかしこれはなかなか計算通りにはいきません。
 
結果が出た後の判断を先に組んでことが大切です。

試合会場に事前に入って調査が出きればいいですが、磯に上がってからの勝負ですと磯の地形から「どこに立つか」が大きく作用します。
 
潮の流れ、水深、形状などあらゆる見地から見極めていけばどこに魚がいるか、出てきやすいか等がある程度わかるようになるようです。
 
試合が始まってからの駆け引きもそうですが、その状況にあった仕掛け作りや撒き餌ワークがやはり重要なポイントとなります。
 
その重要な餌に関して・・・グレトーナメントの場合刺し餌(付け餌)は主流はオキアミです。
 
事前に形のいいのを選別しておき、はちみつ等で締めておきます。
 
市販されているパックに入ったモノはすでにそういった処理がなされていて大変使いやすいです。
 
オキアミを選んでいる時間が短縮されます。
 
次に撒き餌ですが、大体1回の試合で8kg は使うとされています。
 
今一番多いのが36Lのバッカンに一杯。重さにしたら30Kgを越えます。
 
2時間の試合で10Kgを巻くのは相当な量と思いますが、選手によってはそれくらいないと餌取りとの分離ができなくなってしまい、釣りにならないと言うぐらいの感覚があります。
 
そしてその撒き餌は撒き餌杓の一押しでまとまるように硬さを調整します。
 
オキアミばかりではまとまりにくいし、配合餌ばかりでも食わせると言う集魚性を高める配合ができなくなります。
 
オキアミ3Kg に対して配合餌を2袋 これで大体8kg になります。
 
水分を与えて練り込みますので大体10kg になります。
 
グレ(メジナ)の大会ではオキアミをわりと小刻みに粉砕して使うことが多くチヌ(クロダイ)では大きめの餌を残しつつ混ぜ込むと言う手法を使う方が多いようです。
 
かなり遠投もしますし風にも勝たねばいけないのでまとまりのよい撒き餌が大事です。
 
集魚性の違いから比重の違い粒子の違いが出てきます。
 
釣り場の状況で浅いタナで勝負をかける時は浅く漂う配合餌を混ぜます。
 
市販の配合餌には沈降速度や浮遊領域等書いていますので参考にしながら購入します。
 
それらの要素の違いをきれいに均一に分散させ硬さをどこも同じにするように素手でも見込むように練り合わせ、粒子の間の空気を抜くようにします。
 
そうすることによって撒き餌杓で掬った彩の撒き餌がいつでも同じ状況であるためにバラけたり、こぼしたりしなくなります。
 
ウキの潮上30cm等を目標にして撒くことができます。
 
こういったことから今では『撒く』ではなくて『打つ』と言った表現に変わりつつあります。
 
次は磯の立ち位置や見方、仕掛けなどについて書いてみたいと思います。