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2013年11月7日

ヒラメ40は正解?

ネコもまたいで通るといわれる"夏ビラメ"のシーズンが終わって、いよいよこれから本格的なヒラメ釣りのシーズンを迎えますね。
 
40cmまでの小型はソゲと呼ばれますが、それ以上に大きくなると、肉厚が増し引きも強くなって面白さが倍増します。
 
さて、昔からヒラメ釣りでは"ヒラメ40"という格言があります。アタリが出たら慌てず騒がず、心の中で40数えてから合わせるべし、という教えですね。
 
これは、ヒラメの習性に乗っ取った教えです。ヒラメはフィッシュイーターとして知られていますが、小魚を補食しても一気に食べようとはしません。
 
一度、小魚に飛びついて補食したら、小魚が弱るのを待ってから改めて食い直す習性があるからです。
 
ヒラメがエサを補食した直後に合わせると、まだエサをくわえた状態にあるため、ハリがヒラメの口内に掛からず、すっぽ抜けてしまうからです。
 
これを防ぐために40数えてから合わせろという格言が生まれたのですね。
 
この言い伝えは、確かに理にかなったものですが、現在のヒラメ釣りにも通用するのでしょうか。

昔に比べて道具も仕掛けも常に進歩し、良くなっています。こんな道具や仕掛けを使っても、やはりアタリが出たあと、昔のように40数えるまで待つ必要があるのでしょうか。
 
答は、NOですね。
 
アワセのタイミングというのは、使うエサの大きさ、釣れてくるヒラメの大きさと活性の高さ、あとは使う仕掛けによって変わるということです。
 
使うエサが小振りなら当然、食い込みも早くなりますね。釣れるヒラメが大きければ、小型のヒラメよりも早く食い込みます。
 
さらに魚の活性が高ければ、ひと呑みというケースも考えられるのです。
 
最近の竿は、軽くて細く、感度も良くなっていますから、微妙でもたれるようなヒラメの前アタリも逃さず捉えてくれますね。
 
この前アタリが分かったら、次の本アタリが何秒後に出るか、それを待てばいいだけなのです。
 
微妙な前アタリが出たあと、ぐずぐずしたアタリが続くこともありますが、そんなときはヒラメが食い渋っているので、ひたすら待ち続け、ぐっと竿先を持ち込む力強い本アタリが出たときに合わせる、これが正解なのです。
 
なんでもかんでも40数えて待つ必要がありません。前アタリのあと10秒後に本アタリが出たら即アワセです。その方が掛かる率が高いのです。
 
また、ヒラメは底棲魚だからとひたすら底ばかり狙う必要はありません。
 
ヒラメの活性が高いときは、2,3m跳び上がってエサを補食することも珍しくありません。
 
ですからアタリがないときは、思い切って底から1、2m仕掛けを上げ、上のタナを狙ってみるのも悪くありません。
 
こういう釣り方で釣れるヒラメは、意外に大型が多いものです。