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2013年7月18日

磯石鯛攻略

皆さんこんにちは。
 
石鯛という魚は「磯の王者」と異名を持つほど勇壮で最も男っぽい釣りのイメージがありますね。
 
今ではもうあまり見かけなくなりましたが、ねじり鉢巻きをして磯足袋をはいた石鯛師が起き竿、手持ちで向かってくる潮を攻めます。

ゴツン、ガツン、ガガガーッと石鯛のアタリをカタカナで書くとこんな表現になります。それまでじっとしていた竿先が大きく叩かれます。そして石鯛の三段引きというような先程の表現のごとく、竿先が海中に突き刺さって行きます。その時渾身の力を込めて思いっきり合わせます。待っている間も、掛かった時もとめどなく男っぽい感じがします。
 
ピトンに預けた竿が磯の岩にべりべりとへばりついて行く様なことだってあるのです。それだけ石鯛の引きは強く竿であしらうと言うことはありません。人対魚の勝負めいたところがあるのです。
 
その勇壮さに男たちは「幻」と言われる石鯛に引き込まれていくのです。対象としている石鯛釣りは縦縞が7本入った石鯛と全体に兵柄のような斑点模様の入ったイシガキダイの2種です。そしてグレやチヌの「上物釣り」の対象語で石鯛イシガキダイダイは「底物釣り」と呼ばれています。
 
石鯛はイシガキダイに比べて扁平でくちばしが黒く、縞模様も老成していくと消えて行きます。
 
それに比べてイシガキダイは全体に丸みを帯びていて、老成していくにつれやや長くなりくちばしも白くなり全体の模様は消えて行きます。俗に「口白」と言われています。記録は83センチがあったと記憶しています。
 
底物釣りの時期は一応年間通して狙っている方もおられますが、大体晩冬をのぞいて春、夏、秋が狙って釣れる時期です。
 
春は乗っ込み。柔らかい餌を主体に結構浅い場所で荒食いをします。とは言え石鯛の生息ポイントは結構限られていてそのポイントに入れられるかも大事な要素になります。
 
夏はいろんな魚の活性が上がって餌取りが活発になります。柔らかい餌では持たないため堅い餌で餌持ちをよくします。
 
秋も同様ですがこちらは数釣りを意識する釣時期になります。
 
石鯛の数釣りというのは二桁釣れればもう爆釣です。石鯛の顔を見ることもなく帰ることは当たり前で、釣れなかったとはいえ、必ず次回に望みを託して、このとき悔いることはありません。なぜかそんな気分になる釣りです。
 
仕掛けは至ってシンプルで、餌をポイントに届ける錘と噛まれても伸びない頑丈な針。噛まれても切れない糸、ワイヤーとかケプラー繊維などです。そして強引な合わせや引っ張り合いにも負けない道糸。
 
太い糸でも難なく巻けるリール。遠投してもブレーキのかからない糸の出がいいものを選びます。そして力対力のクレン巻きをしても壊れないヘビーデゥーティー差が求められるタックルとなります。
 
次回は具体的に石鯛のタックルについてご説明します。