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2013年7月18日

マアジのバラシ防止策は?

アジ科の魚の中でもマアジやシマアジは特に口の周りが軟らかい魚ですね。
 
ですからせっかく苦労してハリに掛けても、リールで巻き上げる途中で魚が暴れて、ハリが掛かった部分の穴が少しずつ大きくなっていって、最後には口が切れてバレてしまうことがよくあります。
 
このバレを防ぐために竿を手に持って、船の揺れや魚の引きに合わせて竿先を送り込んだり、リールも早巻きせずにゆっくり慎重に巻き上げて来ても、掛かりどころが悪いと最後には口が切れてバレてしまいます。このときの悔しいこと…。
 
何とかばらさずに釣り上げたいと、長いクッションゴムを使ってみたり、極端に胴調子の軟らかい竿を使う人もいますが、これも余り効果がないようです。

確かにマアジは口の周りが軟らかい魚ですが、全体が軟らかいわけではありません。カンヌキと呼ばれる口の両サイドが一番軟らかく、ここに掛かるとほとんどバレてしまいます。ところが上アゴや下アゴは意外に硬くてここに掛かると、電動リールで早巻きして取り込んでも余りバレません。
 
ですから、マアジがハリを吸い込んだとき確実に上アゴか下アゴに掛かるハリが開発できたら、これは画期的な発明になりますね。でも、残念ながらまだ、そのようなハリは開発されておりませんし、余りにも難問なので実現は難しいでしょうね。
 
バラシを防ぐ方法がもうひとつあります。それは、口の周りにハリを掛けるのではなく口の奥、つまり、ハリを飲み込ませて口の奥にハリを掛けるとバラシが極端に少なくなります。
 
コマセを撒きながら擬餌針で釣るマアジ釣りは、タナを決めコマセを振りながら釣っていると、マアジは口を開けてコマセの帯の中へ突っ込んできて食べます。このときコマセの帯の中にうまく擬餌針を忍ばせておくと、コマセと一緒に擬餌針も吸い込んでしまい、そのまま泳ぎ去ろうとするときにハリが口に掛かるのですね。

アジバリの中でも丸形のシマアジバリのようにハリ先だけ少しネムリが入ったハリがあります。このようなネムリが入ったハリは、アメリカではサークルフックと呼ばれ、マグロ釣りによく使われます。そのわけは、小型が掛かったときにリリースしなければならないため、ハリを飲み込まれないようハリ先をネムリタイプにしてあるのです。
 
ネムリバリは、ハリを飲み込まれても口の中で滑って口の端に掛かるように設計されたハリなのです。
 
このようなネムリタイプのハリをアジ釣りに使うと、ハリを飲み込ませても口の奥に掛からず、口の中で滑って口の端に掛かるためバレやすくなるのです。
 
では、口の奥に掛けるためにどんなタイプのハリを使えばいいのか?。答は簡単です。シロギス釣りやカワハギ釣りで、早掛けと呼ばれている形のハリを使ってみて下さい。フトコロが小さくハリ先が立っているようなタイプのハリです。
 
このようなタイプのハリは、ハリを飲み込ませたとき、口の中で滑らずに口の奥に掛かってしまうので、バラすことがうんと少なくなりますよ。一度、お試しあれ。