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釣り船予約

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2016年7月20日

新潟の夜釣りに行ってみた(前編)

釣りたい魚、釣り方が自由過ぎる釣り船!新潟・寺泊港の夜釣りが革新的すぎて面白い!!

現在 11 年目を迎える釣割ですが、ついに 2016 年 4 月より、天然マダイやキジハタで人気の新潟県の釣り船予約が開始しました!TV や新聞、雑誌でもこぞって取り上げられる新潟の釣りは全国各地から釣り人が出向くほど、魅力的な釣り船文化があります。今回は新潟県・寺泊港の夜釣りに実際に乗船し目の当たりにした”あまりにも自由過ぎる釣り”をご紹介していきます。

今回の舞台は、佐渡島へのフェリーが出港している寺泊港

寺泊港は、佐渡島と本土を結ぶ寄港地として多くの観光客が訪れる人気スポットです。豊かな漁場を持つこのフィールドが観光の中心コンテンツとなり、港の近くには『魚のアメ横』と呼ばれる『寺泊の魚市場通り』に多くの新鮮な魚介が並ぶお土産屋や料理屋が立ち並んでいます。

寺泊港の釣り船は、どの船にも”番屋”と呼ばれる休憩所が設置されており、遠方から来られる方はもちろん、乗船される釣り人同士がくつろげる場所を完備しています。近くには日帰り温泉もあるので、行きも帰りも安心して車の運転が出来ますよ(笑)

【各釣り船の番屋】

【寺泊の魚市場通り】

魚を釣りに行くのに、何故かイカ釣りの話?!

さて、ここからが本題!今回乗船した釣り船は『光洋丸』。五目釣りをメインとした釣り船で、今年の2 月に買い換えたばかりの船。樋浦船長は元料理人で、お客様から頂いた魚を料理し、魚の処理に困っているお客様のアドバイスとなるよう日々釣りも料理も勉強している勤勉な船長です。

【光洋丸の樋浦船長、とっても気さくな船長です!】
今年は夜のスルメイカが不漁ということもあり、今回は『夜のアジ&ワラサ釣り』に乗船しました!ですが、乗船する前から何故か船長とお客様の間で不思議な会話のやり取り。 

 お客様:「初めてイカ釣りに挑戦しようと思うんですよ!」
 樋浦船長:「先日、アカイカが結構出ていたけど、イカは日によって釣果変わるからね」 

 というやり取り。今回の釣りは『夜のアジ&ワラサ釣り』なのに、何故かイカ釣りを挑戦しようという会話。 
そんな不思議な会話を横目に、ほとんどのお客様はサビキ仕掛けを竿にセットし良型アジをたくさん釣ろうと様々な仕掛けを出して厳選していました。

【遠間からイカ釣りの話が聞こえました】

【様々なサビキ仕掛けを持ってくる常連】

そして実釣開始!

ほとんどのお客様が自分の竿に仕掛けを付け終え、いつでも釣りができる状態で、19 時にいざ出船!この日はベタ凪でしたが、どんよりとした雨雲模様。数時間前まで雨が降っていたので少し心配でしたが、初めての土地で釣り船の雰囲気や釣り方を学べると思うと、とてもワクワクが止まりませんでしたw

【怪しい雲行きの中、出船!】

【何故かメタルスッテが・・・】


20 分後、ポイントへ到着。水中灯を降ろして釣り開始!

【エメラルドに輝く水中灯】

【一斉にアジ釣りSTART?!】
樋浦船長から「水深56m からですよー。」と、アナウンス。何度も言うようですが、今回の釣りは『夜のアジ&ワラサ釣り』なので、釣り方は様々。アジがいる底まで仕掛けを落とし、電動リールを使ってゆっくり巻き上げて来る人もいれば、置き竿にして竿先に集中する人もいる。船長曰く、水中灯を投下してから 30 分ほど立たないと効果が出てこない、とのこと。そのため、その間は各々の釣り方で探り探りアジが釣れる棚を調べていました。

【置き竿で待つ釣り方】

【電動リールで巻きながら探る釣り方】

これが寺泊港の夜釣りなのか?!自由過ぎる船上!!

しかし、船長の『30 分ほど立たないと効果がない』というレクチャーを受けて、数分後、前方の釣り人よりファーストヒットのお知らせ!なんと船中で初の獲物は『アカイカ』!!

【ファーストヒットのアカイカ!?】

【メタルスッテでアカイカをGET!】 

 アジやワラサではなく、まさかのアカイカだったので船内は騒然・・・!と思いきや、私の頭の上だけはてなマークが付いており、周りはこれが当たり前だというような感覚で釣りに没頭していました。

【アジングで釣るルアーマン】

【サビキでアジを釣る釣り玄人】 

 これが光洋丸の夜釣りの実態でした!名目上、『夜のアジ&ワラサ釣り』と書いてありますが、実際は釣り方自由の五目釣り。一方は、サビキを利用したアジ狙いの人がいれば、プラヅノを付けて水中灯に寄ってきた小魚を捕食しにくるアカイカを狙う人。はたまた、イカメタルを利用してアカイカを狙う人。そして釣れたアジを泳がせてワラサを狙う人など、船内の釣り方から仕掛け、狙うターゲットまで多種多様。水中灯に集まってくるすべての魚がタ ーゲットにした完全な五目釣りになっていました。 
 
 光洋丸では、『周りのお客様に迷惑が掛からなければ、どんな釣り方でも構わない』というのがルール。もちろん、今回のようにサビキでアジを狙う方法なら、コマセを利用した釣りはNG ですし、天秤仕掛けもNG。しかし、基本形が胴付のプラヅノでイカを狙うことは許されており、またトモならイカメタルやアジングもOK ということでした。実際に、トモの人の仕掛けはイカメタルとワームを使ったアジングでした。

【サビキでアジの多点掛け!】

【泳がせ釣りでワラサ HIT!】 

 関東を中心に様々な釣り船の乗船スタイルを見てきましたが、ここまで仕掛けやターゲットに縛りがない釣り船は初めて見ました。出船前までは、ターゲットが違えば棚も違うし仕掛けも異なるが故、必ず周りの人とお祭りが発生しトラブルが多くなると思っていましたが、実際にお祭りが起きたのはほんの数回。それも、サビキに食ってきたアジを食ってきたワラサが上がった時がほとんど!アジ狙いの人とイカ狙いの人がお祭りすることは一度もありません。むしろ、同じサビキ仕掛けでアジを狙う人同士のお祭りが全て(それでも 4 時間の間に3~4 回程度)という状況でした。 
 
 一般的な釣り船なら、道糸からオモリの重さまで出来る限り統一してお祭りを極限にまで減らすのが主流。もちろん、ターゲットによって釣り方も変わることも確かですが、魚とイカを同じ船で半日共存する釣り船は少ないのではないでしょうか?これほど自由でゲーム性が高い釣りは初めてだったので、釣りをしていなくても時間が圧倒言う間に過ぎた夜釣りとなりました!

後編へ続きます!