前日の雨がうそのような秋晴れ。
ただ寒い。
三川フィシュパークの朝は凛とした空気に包まれた。
三川フィシュパークは岐阜県梅津市に位置し、木曽三川の合間に立つことが池名の由来である。
池は外郭を手入れされた植栽で囲む野池スタイル。
故に水深はバラエティに富み浅場から5mの深場の多く有する。
浅橋はA~Gの7本。
それぞれの楽しみ方ができる。
ホスピタリティーも素晴らしい。
今回はそのうち、水深のある5浅橋を使用した。
また、伊吹おろしのお土地柄、風はつきもの。
釣座は全て風を背にする座に設定した。
今回は同大会と同時に「DYFCへら」を開催し5名のジュニアがへら釣りを体験した。(みんなもれなく釣れていましたよ!)
まだ暗いうちに受付を済ませた選手達は各浅橋に足早に散っていった。
準備に勤しむ各選手を朝日が照らしまさに決戦前夜、神々しくもある。
7:15分競技スタート!
三川FPのローカルルールに則った釣り方フリーの大会である。(メーター規定)
メーターセットと段底に攻め方が二分された。
スタート時は短竿、メーターセットが走る。同池は俗に働きべらと言われる9寸~尺サイズのへらが多くウキを頻繁に動かしてくれる。
「浅ダナは朝のウキが動く時間にどれだけ釣り込むかがポイント」とご常連が話してたが、つきものの風の影響で時間経過と共に浅ダナは精度が落ちるのだろう。
時間くらいから、そよそよだった風が本領を発揮し始めた。
フォローの風ではあるが浅ダナはウキを風流れでお気に持って行かれバラケが流れ食わせとシンクロしない状態になりつつある。
局面判断が必要な時間帯だ。
11時の一斉休憩を前にフラシ交換した選手は5名程度(10kgカット20枚目安)厳しい!
11:00一斉休憩。
一時まどろむ。
竿のレンタルも開始し多くの方に試していただけた。
事務所で選手に聞いてみる午後戦略・・・
「宙はもうあかんね。段床しかないな・・・」と。
確かに段床組が朝いち走ったメーターセット組みに肉薄している。
懸命である。
しかしこんな声も「皆が段床やるならワシは段床からメーターに切り替えるわ」これも一理。
深部っている原因は冷え込みもあるが皆同じ釣りをしていることもある。
考え方はそれぞれである。
渋い時ほどへら師は饒舌になる!
11:40後半戦スタート。
明らかに底釣り組が増えた。
風はつよくなるばかり。
これが三川FPなのだ。
日陽があるので寒くはないが、東西問わず水中はここ数日の冷え込みで一気に冬支度に入ったようだ。
如何に少ないアタリを大切に拾っていくかの展開になった。
一発大型で大逆手というタイプの池ではないので尚更である。
釣行はさらに渋く。
ただ誰もギブアップする気配もない。
いろいろなアプローチでへらと対決している。
同池のロッジに「釣れても釣り 釣れなくとも釣り」という格言が飾られてある。
まさにである。
14:00競技終了、ため息と安堵の声が木霊する。
2フラシは数名僅差の樹にとなった。
結果的には段床を通した選手が上位を占める。
順位表彰、続いてのお楽しみ抽選会と和やかな時間を過ごし閉幕となった。
食い渋りの中最後まで折れずに戦っていただいた選手に心より感謝いたします。

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