■AGS(エアガイドシステム)(※#1遊動~#2)
ガイドの重量が竿に与える影響は思いのほか大きい。
全長が5mにもおよぶ磯竿は特にその傾向が顕著に表れる。
『AGS』は高強度のカーボンプレートを打ち抜いてガイドフレームに成型したダイワ独自の軽量ガイドシステム。
黒鯛竿の繊細な穂先はブレが大きいのが普通とされるが、『AGS』を1、2番節に配した「銀狼王牙AGS」はブレの収束が非常に早い。
黒鯛釣りはグレ釣り以上にシビアなアタリをとらえる必要があり、また細い道糸を用いるため糸絡みも大敵といえるが、「銀狼王牙AGS」は向かい風などの悪条件下でもトラブルが少なく、釣りそのものに集中できる。
■ESS(感性領域設計システム)
エキスパートの研ぎ澄まされた感性を数値化し、思い通りの高次元ロッドを作り上げる設計システム。
しなやかでありながら操作性に優れ、大鯛の突っ込みにも耐えるパワーを有するという一見相反する要素が高いレベルで実現されているのはESSの成果。
シャープさ・粘りといった釣人の感性で評価するしかなかった要素を「ひずみエネルギー」という数値にして分析し、X45やV-ジョイントといったダイワテクノロジーを駆使して理想の調子を実現している。
■メガトップ(※SMTモデルを除く)
繊維と樹脂が均一に分散したカーボンソリッドで、通常のカーボンソリッドに比べて強度と感度が飛躍的に向上。
カーボン素材特有の手に響く感度(手感度)はもとより、穂先に表れる視覚的な感度(目感度)も大幅に向上しており、ショートバイトも逃さない鋭敏穂先に仕上がっている。
■SMT(スーパーメタルトップ)(※SMTモデルのみ)
超弾性チタン合金の『SMT』はしなやかかつ高感度。
視覚(目感度)にも触覚(手感度)にもしっかりとアタリを伝えてくれる。
柔軟であり、振動を長く伝える優れた特性のある超弾性チタン合金とカーボンやグラス素材をハイブリッドして、それぞれの用途に最適な調子と軽量化を実現している。
■X45
カーボン繊維の巻き角度は竿先に対して0°・45°・90°がそれぞれ曲げ・ツブレ・ネジレに対して最大の弾性を有する。
他のX構造のように中間の角度にした場合、それぞれの弾性が低いためパワーロスの原因となる。
また中間の角度で「X45」と同等のパワーを発揮させるためにはかなりの重量アップが必要となる。
最も弾性率の高い3つの角度を採用している「X45」はロッドの変形を防いでパワー・操作性・感度を向上させる最適構造なのである(世界共通の商標として「Xトルク」から「X45」に呼称変更)。
■超高密度SVFカーボン
ロッド性能を最も左右するカーボンシートにおいて、レジン(樹脂)量を減らしてカーボン繊維を密入することにより軽量化・パワーアップ・細身化を実現。
■V-ジョイント
素材のひずみによるパワーロスが生じがちな節の合わせ部分に、ダイワ独自のバイアス構造クロスを採用。
これによりひずみが最小限に抑えられ、あたかもワンピースのようにスムーズで美しいカーブを描き、驚くほどシャープな操作性を備えた竿に仕上がっている。
■トーナメントホールドシート
前後にリングのない平滑デザインとすることでブランクスとの段差をなくし、手の平とのフィット感を高めた新形状リールシートを採用。
■ICガード
縦方向のI形状と周方向のC形状、ダブルの突起で道糸のベタ付きを軽減するICガードが配される。
■滑り止め付きエンドグリップ
やり取り時にヒジを当てた際、ホールドが効くようエンドグリップに滑り止め加工を採用。
安定したロッドワークに貢献する。
■ガイド部詳細
1~2番節に『AGS』、3番節以降は糸絡みが少ない楕円SiCリング×前傾チタンフレームのIMガイドを標準装備。
『AGS』ガイドのサイド部分には『AGS』のロゴネーム入り。