■AGS(エアガイドシステム)
軽さによる飛距離とコントロール性能の向上と、カーボンフレームの硬さによる感度の向上を実現した画期的なガイドシステム。
ガイドが軽くなることで、まずキャスト時の振り抜きスピードが上がるため、飛距離が伸びる。
次にキャスト時のティップのブレの収束が早くなるため、キャストアキュラシーが上がる。
つまり、より遠くにより正確にキャストすることが可能になる。
またブランク本来が持つポテンシャルがより引き立つことで、感度がアップすることも大きい。
同じブランクを使用していても、AGSを搭載するとリトリーブ時のルアーのアクションが今まで以上にダイレクトに伝わってくるので、ルアーが潮を掴む感覚や潮目の変わり目などがよりリアルにわかるようになる。
最もラインが絡みやすいティップ部には糸絡みを自動的に解除する小口径CSガイド、元部にはライン放出時のフラッピング(叩きつけ)を防止するスリムシェイプCTガイドなど、様々な形状のガイドを適材適所に配置。
■X45
カーボン繊維の配向角度と弾性率の関係は極めて特殊であり、1°でもカーボン繊維の角度がずれると弾性率は大きく低下する。よって、竿の性能を考慮した場合0°・45°・90°が理想的な構造であり、他のX構造のように中間の角度(例えば60°~75°前後を変動)にした場合、「X45」に比べて「ネジレ」、そして「ツブレ」の弾性が低下してしまう。また中間の角度で「X45」と同等のパワーを発揮させるためにはかなりの重量アップが必要となる。最も弾性率の高い3つの角度を採用している「X45」は科学的に裏付けされたネジレ防止の最適構造であり、高い操作性とパワーの向上をもたらす。
■メガトップ(86LL-Sのみ)
メガトップと一般カーボンの大きな違いはカーボン繊維とレジン(樹脂)の偏りの違いにある。一般カーボンには偏りが発生するため、結果として強度が強い場所と弱い場所ができる。メガトップはこれをほぼ均一に配置することに成功。カーボン繊維が均一に分散していることで、個体によるバラツキが少なく360度どの方向にも同様の曲がりを見せる。そのため一般的なカーボンに比べ強度が飛躍的に向上。細径で柔軟・ハイテーパーな穂先を作ることが可能となった。カーボン素材特有の手に響く感度はもとより、穂先に表れる視覚的感度も大幅に向上。
■高密度HVFカーボン
従来のカーボン素材と比較し、ダイワ独自のノウハウでカーボン繊維量を多くし、その密度を高めることに成功。
人間の体でいえば、ダイエットによって余分な皮下脂肪を取り除き、代わってそこに筋肉を付けることに似ており、高密度の筋肉(カーボン繊維)でビルドアップされることで同じ太さ厚さであっても、より強く、より細く、よりシャープなロッドとなっている。
高密度HVFカーボンはパワー・粘り・タメを必要とするシーバスロッドにまさに最適な素材と言える。
■アンサンドマイクロピッチブランク
ダイワ最上位機種に匹敵するアンサンドマイクロピッチ仕様の軽量・高感度ブランクを使用。
無塗装・無研磨のためより軽量化でき、ブランク本来の性能を引き出せる。
■オーバルリールシート
どんなにブランクが軽くても、どんなにガイドが軽くても、その他のパーツがが重ければその効果は半減してしまう。
ロッドを構成するすべてのパーツを徹底的に軽量化し、その総和として圧倒的な軽量化を実現するのがダイワテクノロジー。
オーバルリールシートは徹底的な軽量化を追求すると同時に、オーバル(楕円)形状にすることでリール装着時の手の平へのフィット感を追求。
これにより、ルアーアクション時やファイト時のロッド操作性が大幅に向上。
このフィット感はラインを通してブランクに伝わるわずかな信号も確実に手の平に伝達する。