日時2013年7月27日(土)
場所那珂川 通称町裏一帯(栃木県)
天候晴れ
7月27日(土)、栃木県那珂川にて、2013シマノ ジャパンカップ鮎釣り選手権セミファイナル東日本大会が開催されました。
東日本地区7大会の勝ち抜き60選手(当初予定63名から3名欠席)に、昨年の全国大会出場シード6選手を加えた66選手により、8名の全国大会進出権を競い合います。
今シーズンは渇水の影響で、天然遡上の多くが町裏を通過して上流にかたまり、また多数の放流モノも幾らかはそれらにつられて上り、町裏一帯はやや不調との前情報がありました。
その中でも大会数日前の降雨で水位は平水より上昇し、鮎が適度に散らばり、その後は引き際の好状況。特に前日のプラ選手は、的確にポイントを見つけ順調に掛けておられる姿が散見され、期待の持てる大会を予想しました。
ところが大会前夜、突然の上流部の豪雨により状況は一変。水位こそ約30cm高で安全確保上は特に問題はないのですが、強烈な濁りにより赤茶色状態。通常では極めて掛かりにくい状況です。会場に到着した選手の間からは、早々に濁り対策を視野に入れ、作戦を立てる選手もおられる一方、不安の表情も隠し切れません。
今回、大会に選んだ釣場は、エリアこそ従来と同じで各ブロックとも広範囲ですが、極力時間内を有効に場所選びいただけるよう入川場所を少しでもブロック中央に近いところに変更しました。
試合は90分3試合のポイント制で競い合います。なお、勝ちポイントは、数日前の最新情報、68名で組合せ等のプログラムを設計し、各試合組合せ番号記載のゼッケンを制作しており、ブロック1位は34ポイント(68/2=34)になります。
いよいよ第1試合、競技が開始されました。
Aブロックは、黒羽橋のシモ手、約300mのエン堤から下流の大会本部カミ手の歩道橋上流側。入川場所は、ほぼエリア中央の高岩大橋下です。このブロックは流れ込み等がほとんど無く、濁りを避けることが困難なエリア。33選手中釣果を得た(込み3匹以上)のは9選手に留まりました。1位通過は、昨年この大会で総合1位、全国大会シードの栃木県那須烏山市の塩野 宏文選手、さらに同様に昨年総合6位で全国大会シードの新潟市の長谷川 進選手が込み4匹、ともに33.5ポイントを分け合いました。
Aブロック、残念ながら釣果の無かった(込み2匹)選手は24名にも上りましたが、悲観する必要はありません。シマノルールでは彼らには最下位の1ポイントや2ポイントを与えるのではなく、このような状況では公平に下位から24人分の総ポイントを24で割り、結果13.5ポイントが全員に与えられます。従って釣況の悪い中でも、第2、第3試合で十分に逆転する可能性があるわけです。
Bブロックは、歩道橋下流側から約3km下流の通称カニ岩まで。途中には右岸左岸から支流の流れ込みがあります。一部の選手は濁りを少しでも避けるため流れ込みの当たる付近に並びますが、一方では昨日まで水の無かったヘチを狙う選手も見受けられます。
こちらの1位通過は、関東B大会9位からの進出である神奈川県相模原市の渡邉 秀樹選手。見事6匹で単独34ポイントを獲得しました。
Bブロックも釣果無しは18名もありましたが、こちらはAブロックより良く釣れているので該当者比率が少ないため、Aブロックより少ない10.5ポイントを分け与えられます。
第1試合、66選手の総釣果は172匹、一人平均はオトリ込みで2.6匹。予想していたとはいえ厳しい結果となりました。
続いて第2試合、一見、濁りは変わらないように見えますが、水位が10cm近く下がり、30cm程度までは確認できるくらいに濁りが取れてきました。しかしながら、まだまだ厳しい状況に変わりはありません。第1試合で得られた情報をどこまで自分のものにするか、ここで状況分析・判断等、技量の差がより多く出てくるのかもしれません。
第2試合Aブロックの1位は新潟大会9位の福島県会津若松市の加藤 新三選手。8匹単独1位で34ポイント獲得。
Bブロックは、第1試合のAブロック1位に引き続き、連続1位の塩野選手。こちらも8匹で単独34ポイント。王手をかけました。
第2試合は、合計226匹、平均3.4匹となりました。
さて昼食休憩後、気分一新された選手の皆様の精一杯の実力発揮を祈り、水温上昇にも期待し第3試合が開始されました。
第3試合、Aブロックの1位は新潟大会1位の福島県西白河郡の横山 政広選手。7匹で単独34ポイント獲得です。
Bブロックの1位は、東北大会4位の岩手県紫波郡の児玉 隆志選手。こちらは当日の1試合あたり最高釣果の9匹で34ポイント獲得です。
水温上昇で期待した第3試合でしたが、合計235匹、平均3.56匹に留まりました。
さて注目の総合順位、第1第2試合で連続トップの塩野選手が、第3試合も2位の高得点、総合2位に10ポイント近く離し見事総合1位。
続いて第2試合1位の加藤選手が順当に総合2位。そして、常に好位置をキープされた東北大会5位の福島市の志賀 敬一選手が総合3位。以下、4位・横山選手、5位・栃木県大田原市の矢吹 勝行選手、6位・群馬県高崎市の高木 裕典選手と続きます。そして総合7位は第1試合込み2匹と出遅れたものの第2第3試合をAB各ブロックで連続2位となった山形県最上郡の山科 秀之選手が入賞。また総合8位も同様に第2第3試合をAB各ブロックで連続4位を獲得した神奈川県相模原市の盛合 彰彦選手が入賞。結果、計8選手がめでたく全国進出となりました。
本当におめでとうございます。来たる8月31日~9月1日、福井県九頭竜川・全国大会での活躍を祈念いたします。
惜しくも実力を十分に発揮できなかった選手の皆様、この悔しさを励みに、来年またセミファイナルでお目にかかれ活躍されることを期待いたします。
選手の皆様には、きつい濁りという厳しい状況の中、3試合を最後まで全力で競っていただき、大変お疲れ様でございました。そしてクリーンナップ活動をはじめ、表彰式も最後までご協力いただき、あらためて感謝いたします。
また、釣った鮎の大田原市を通じての社会福祉施設への寄贈につきましても、ご協力いただき、あわせて御礼申し上げます。ありがとうございました。
最後になりますが、本大会にご後援いただきました大田原市、大田原市観光協会、那珂川中部漁業協同組合の皆さま、あらためて御礼申し上げます。


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