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2012年8月23日

夜釣りのスーパーウエポンは?

夏真っ盛り、今年も猛暑が続きますね。
 
炎天下の釣りは、労多くして実りは少ないものですよね。それに熱中症が心配だし、日焼けもひどくなると釣どころではなくなりますよ。
 
そこで、真夏の釣りは夜釣りに限りますよ。涼しい上に釣果にも恵まれることが多いので、頑張って出かけてみませんか。
 
さて、夜釣りといえば、真っ暗な海の中でどうして魚にはエサのあることころが分かるのでしょうか?。
 
魚には、人間と同じように眼で確認する視覚や音で知ることが出来る聴覚のほかに、臭いでエサを探知することができる嗅覚もよく発達しています。そして、もうひとつは人間にはない感覚器官があります。
 
それがほとんどの魚が持つ側線ですね。側線は魚が水中で水圧や水流、水の震動やエサの臭いまでかぎ取ることができる器官です。ですから、エサになる小魚の位置を臭いだけでなく水の震動で感じ取ったりすることができるのです。
 
魚は、視覚、聴覚、嗅覚に加えて側線を駆使し、夜の暗い海でもエサを探すことが出来るのですね。
 
この中で特に魚が夜にその感覚を研ぎ澄まそうとするのが、視覚と嗅覚です。一般に魚の視力は人間よりもずっと弱く、視力は0・2以下という魚が多いので、遠くまで見通すのは苦手だと言われています。そんな魚が夜に視力を頼りにエサを探すことが出来るのはなぜなんでしょうか。
 
これは魚の能力によるものではなく、エサ側にその要因があります。
 
夜の暗い海で目立とうとするには、どうすればいいのでしょうか?。
 
答は簡単です。よく目立つようにエサが光ればいいのです。暗い海で光りを放てばよく目立つため、魚が寄って来ますよね。
 
それともうひとつ、魚の嗅覚に訴えるような強い匂いを出すようにすれば、同じように魚が寄ってきますよね。
 
だから、夜釣りではよく光るエサで、しかも強い臭いを出すようなエサがいい訳です。クロダイやスズキの夜釣りで虫エサがよく使われるのは、虫エサ類が水中でよく光るためです。中でも夜釣りの特効エサとして人気があるのはフクロイソメですね。

このエサは、関西ではイチヨセとかイッチョセと呼ばれています。その語源は、一丁先にいる魚でも寄せることが出来るから、といわれています。
 
フクロイソメは、よく光るだけでなく、魚の嗅覚を刺激するような臭いを出すのでしょうね。だから魚がよく釣れるのです。
 
今ではすっかりポピュラーなエサになった輸入物のアオイソメもよく光ることで知られています。ホンムシとかマムシと呼ばれる大型の虫エサも光るだけでなく臭いを出して魚を寄せてくれます。ですから、ホンムシなどは両端を切ってハリに刺し、臭いがよく出るようにした方が効果的なのです。
 
虫エサ以外では、生きたエビ類も夜釣りのエサとしてよく使われますね。関西ではシラサエビと呼ばれるスジエビは、虫エサのように体が光るのではなく眼が光るのです。
 
エビエサは目が光って目立つために、夜でも魚にはエサのいる場所が分かるのですね。
 
このようにエサの特長を考えて、狙う魚を決めエサを使い分けるようにすれば、きっと釣果も伸びると思いますよ。
 
次回は、魚の測り方について考えてみましょう。