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2017年10月5日

「紀州釣りでクロダイを狙う」タナ取り編

三重県の堀口文敏です。
 
 
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 
 
今回は、ダンゴ釣り(紀州釣り)欠かせないタナ取りをご紹介します。
 
 
タナ取りとは、海面から海底までの水深を正確に測り、狙うポイントの水深にあったウキ下を調整することです。
 
 
マキエサによってチヌを浮かせ中層で釣るフカセ釣りであれば、予め決めたタナにマキエサを効かせてチヌを浮かせて釣れば良いのですが、この紀州釣りは海底までダンゴの重みを利用して底にチヌを寄せて釣る釣法なので、タナ取りが正確にできていないといくらダンゴを投入しても、ダンゴが割れて、サシエサが飛び出した時に、潮に流され、ポイントから外れてしまうリスクがあります。
 
 
そこで、紀州釣りの場合は、予め海面から海底までの深さを正確に測り、海底ギリギリか、ダンゴが割れたらサシエサが飛び出す演出を想定して、タナより10cm~20cm浅く設定したりします。
 
 
また、チヌの食い気やエサ取りの活性次第では、底を這わせて釣ることも多く、この場合は、タナより1m前後深くタナを取ります。
 
 
いずれにしても、その時の食い気やエサ取りの状況、潮の流れによってその日の状況にあったタナに設定すると良いでしょう。
 
 
単にタナ取りと言っても、これが正確に行われていないとその日の釣果に大きな差が出ます。
 
 
一般的には、タナ取りゴムや2号前後のオモリを使ってタナ取り(水深)を測る方が多いようですが、潮に流されてポイントから外れたり、海藻の上に乗って間違ったタナ取りにつながることが多いので、出来る限り実際に使用するダンゴを投入してタナ取りを行うことをお勧めします。
 
 
手順としては、大予想の水深を想像して、ウキ止め糸を設定します。
 
 
ダンゴを投入してウキが海中に消えていけば仕掛けが浅いということです。
 
 
反対に、ウキが立たず寝てしまえば仕掛けのタナが深いと判断します。
 
 
ここから、ウキ止め糸を上に下にずらして丁度、ウキのトップが正常な位置に海面に出るようにこまめにセットしていきます。この場合のウキは、必ず棒ウキを使用してください。
 
 
円錐ウキや自立タイプの棒ウキでは、仕掛けが斜めになっていてもウキが立ってしまうので正確にはタナ取りが出来たことにはなりません。
 
 
そして、ここからダンゴが割れたらサシエサが飛び出すタナに設定する場合は、ウキのトップが半分から海面ギリギリに出るくらいにタナを浅くセットします。
 
 
逆に、底を這わせて釣る仕掛けにセットする場合は、ウキが横に寝てしまう様に深くセットします。
 
 
このことで、アタリも変わってくるので、自分が狙ったタナを把握しながらその日のアタリを把握していきましょう。
 
 
紀州釣りはダンゴの調整も大切ですが、タナの設定も間違うと命取りとなってしまうのでしっかりと慎重にタナ取りを行ってください。
 
 
次回ダンゴの投入方法とアタリの取り方をご説明します。