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2017年8月24日

「紀州釣りでクロダイを狙う」

三重県の堀口文敏です。
 
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 
猛暑が続く中、水温もかなり上昇し、エサ取りも多くなっています。
 
この時季、磯に上がって竿を出すのはあまりにも過酷な状態です。
 
エサ取りの攻撃でサシエサが一瞬にして釣りにならない。
 
磯の上にすわっているだけで、汗が滝の様に流れ、八時を過ぎたころには全身がびしょ濡れとなり飲み物がどれだけあっても足らないなんて状態となり、釣りに集中できない状態に追い込まれてしまいます。
 
少し休みたい、陰に入りたいと思っても炎天下にさらされた身体はぐったりとしてきます。
 
そこで、近年夢中になっている釣りが、「紀州釣り」です。
 
この紀州釣りは、歴史は江戸時代から行われている釣法で和歌山県や三重県南部が発祥の地と言われています。
 
現在では、ほとんどの釣り場で行われるようになり関東では「ダンゴ釣り」と言われているようです。
 
この釣法のメリットは、水温が高くエサ取りの多いときでも、サシエサを、クロダイの回遊する底まで簡単にサシエサを運ぶことが出来るのが魅力です。

何故、高水温でエサ取りが多いのに、サシエサがクロダイの回遊する層まで届くのかと言うと、サシエサをヌカや砂などを配合したダンゴに包み、海中に投げ込むことにより、ダンゴの重みで、底までサシエサが取られず、仕掛けが馴染んでくれるからです。
 
現在では、集魚効果やクロダイが好む濁り、コーンや押しムギを混ぜ合わせた紀州釣り専用ダンゴが販売されています。
 
1箱又は1袋に規定の海水を入れ、混ぜ合わせるだけで簡単にダンゴが作れます。
 
私は、マルキユーの「紀州パワー」や「波止ダンゴチヌ」を使っています。
 
また、筏用に開発された「パワーダンゴチヌ」も非常に使いやすく、私は好んで使います。
 
いずれも、規定量の海水を入れてかき混ぜるだけで、紀州釣りに適したダンゴが仕上がります。
 
このダンゴに、オキアミやコーン、練りエサなどを包み込み狙います。
 
今回は、紀州釣りの魅力から知って頂くために、フカセ釣りと何が違い、何が面白いのかをザックリと紹介します。
 
まず、フカセ釣りと紀州釣りの違いは、マキエサで浮かせて釣る釣法と、完全に底を狙ってピンポイントで狙う釣法に違いがあります。
 
フカセ釣りも面白いのは言うまでもありませんが、高水温とエサ取りのもう攻撃の中では歯が立ちません。
 
しかし、ダンゴに包み込むことにより、簡単にサシエサが底まで届き確実にクロダイに近づくことが出来るのです。
 
そして、ピンポイントでクロダイを集めることにより、1匹釣れれば、連続ヒットが期待できます。
 
また、釣れてくるクロダイも良型揃いでとても面白いです。

この様な、紀州釣りはフィールドに拘らず、堤防やテトラ帯で簡単に楽しめることが出来ます。
 
車を停めて、すぐに竿が出せるポイントも多く、暑くて我慢できない場合は車に避難することが出来るのもこの釣りのメリットではないでしょうか。
 
そんな「紀州釣り」は晩秋まで楽しむことが出来るので、ダンゴの作り方、仕掛けの作り方、タナの取り方、アタリの見極めやアタリの取り方等を何回かに分けてご紹介したいと考えています。
 
是非、ご覧いただき、クロダイの釣果向上に繋げてみてください。