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2012年6月14日

タチウオの引き釣り 奥の手は?

サーベルフィッシュとも呼ばれるタチウオの釣りシーズンが近付いて来ました。
 
タチウオは、太刀魚とも表記されるように銀白色で刀のように細長いのが特長です。

魚の中では数少ないのですが、外見からも分かるようにウロコがなく、体表はグアニンと呼ばれる物質でおおわれています。このグアニンは剥がれやすく、剥がれたところが炎症を起こして病気にかかりやすいため、非常に飼いにくい魚のひとつです。水族館などで展示しているところが少ないのは、このためです。よほど丁寧に扱わないと、すぐ病気にかかってしまうようですね。
 
このグアニンは、キラキラとよく輝くため、かつては模造真珠を作るときによく使われていたそうですが、最近は女性が使うマニキュアとかアイシャドーに混ぜてよく使われるそうです。
 
グアニンは、このように有効活用も出来ますが、毒になることもあります。
 
古くなったタチウオを皮付きのまま刺身にして食べると、グアニン中毒を起こすことがあるので要注意です。
 
さて、陸っぱりのタチウオ釣りといえば、最近はワームを使ったワインド釣法が盛んですが、ドジョウやキビナゴをエサに引き釣りをする古典派?もまだまだ健在です。
 
このような釣り方でポイントになるのが、釣る時間帯とタナではないでしょうか。
 
なにしろ「幽霊魚」の異名をもつ魚ですから、いつ現われるか読めないことが多いし、潮やベイトの状態によって、ころころ泳層を変える魚ですから、居場所をつかむのに苦労することが多いのです。
 

釣る時間帯というのは、ひとつの釣り場に通い詰めると、そのパターンが読めるようになります。日が暮れる何時間か前から当たり始めて、ピークを迎えるのは大体何時ごろといったことが分かるようになればしめたものです。これは、釣り場をあちこち浮気していると、なかなか分からないことですね。
 
あとは、夏から秋へと季節の移ろいとともに少しずつ釣れる時間帯が早くなったりする傾向はありますが、これも同じ釣り場に通っていれば、自然に分かることです。
 
これと同じようにタチウオの泳層(タナ)も時間帯によって変化しますね。周りがまだ明るい時間帯はタナが深く、日没が近付くにつれて浅くなっていくのが、いつものパターンです。
 
さて、ドジョウやキビナゴのエサで引き釣りをするとき、アタリはあるのにハリに掛からないことがよくありますね。もし釣りに出かけて掛からない率が6、7割なら、まあそんなものだと諦めて下さい。
 
それが5割にまで落ちたら、ひとつ手を打ちましょう。もし1匹でもタチウオが釣れていたら、それの尻尾を先端から20cmぐらいのところで切って、ドジョウやキビナゴのエサの上に添え、一緒に縛って下さい。
 
これを投げてゆっくり引いてくると、水中でタチウオの尻尾がゆらゆらと揺れて、タチウオを誘惑するのです。食い渋ったときに、ぜひ一度、お試しください。
 
次回は、魚の集光性について学びたいと思います。