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2016年5月12日

クロダイ乗っ込み第二段を狙うVOL-Ⅲ

三重県の堀口文敏です。
 
皆さん、如何お過ごしですか?
 
いよいよクロダイの乗っ込みシーズンも最終となってまいりました。
 
水温も上昇しクロダイの活性も上がってきましたが同時にエサ取りの数も半端じゃないほど多くなってきました。
 
今回は、クロダイの乗っ込みシーズンに伴い二回に渡って準備をご説明いたしましたが、そうこうしているうちに乗っ込みクロダイラストスパートとなってしまいました。
 
そこで、この時季に対応する釣り方をご紹介いたします。

ラストスパートと言いながらも、私の地元、三重県の磯では、半夜釣りがスタートします。
 
他のエリアの方は、何のことかと思われる方もいると思いますが、三重県の紀東の磯のほとんどが、日の出から14時までの釣りに加え、正午から日没までの釣りが加わるのが5月~10月で、この釣りを半夜釣りと呼んでいます。
 
夕マズメが最もゴールデンタイムとなり、この釣りにも効果があると言える釣り方です。
 
まず気温の上昇水温の上昇、エサ取りが多く増えてくる中、クロダイの潜む層にサシエサを届けるのは、非常に難しい時期となります。
 
通常の生のオキアミやボイルオキアミでは太刀打ちができないほど、エサ取りが多く釣りにならない時がほとんどです。
 
クロダイやグレの大型が寄ってくればエサ取りは一瞬にして消えますが、それまで辛抱するのが非常にストレスのかかる釣りとなります。
 
そんな時こそ、エサ取りに強く、またクロダイの潜んでいる深いタナに直撃してくれるサシエサが「練りエサ」です。

単に練りエサと言っても、各メーカーからダンゴ状の物やチューブ式のもの等、色々な練りエサが発売されていますが、私が好んで使っているのはマルキューから発売されている「高集魚レッド」や「アピールホワイト」、「食い渋りイエロー」の3種を好んで使っています。
 
使い方は、板状になっている粘土のような練りエサをちぎって針に挿すだけではエサ取りに弱く、また投入時にハリから外れ飛んでいってしまう可能性もあります。
 
そこで、袋から取り出した練りエサを親指と人差し指で、しっかりと練り少し白っぽく色が変色し柔らかくなるまで練り込みます。
 
柔らかくなった状態の時がハリに刺すタイミングです。
 
投入方法は、しっかり練り込んだ練りエサをハリを巻き込む様に包み込み、その後、竿を円を描くように仕掛けを投入するとハリから外れ飛んでいくことが防止できます。
 
攻め方は、底すれすれにタナを設定した時と、底仕掛けを這わして攻める場合とがあります。
 
底スレスレを流して攻める場合は、ウキに明確にアタリが自立棒ウキ、円錐ウキ共に海中に消し込まれる明確なアタリが出ます。
 
一方、底スレスレを這わして攻める場合は、全遊動仕掛け(スルスル仕掛け)で攻めることが多く、エサ取りの層を一気に通過しクロダイの潜むタナに早く到着し勝負も早くなります。
 
この場合のアタリは、ウキにダイレクトに出るよりも穂先にゴンゴンといった強烈なあたりや、道糸がスーッと走るようなアタリが特徴となります。
 
このように底スレスレ、底を這わせてする釣り方で練りエサを使うことによってアタリが出れば本命と言った釣りが楽しめます。
 
ラストスパートの乗っ込みと夕マズメに威力を発揮する練りエサでクロダイ釣りを楽しんでみてください。