初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2011年12月26日

黒鯛道1、目標と姿勢。

20数年ぐらい前は、真冬の一文字堤防で落とし込みでチヌを狙う人は、ほとんど
いなかったと記憶しています。
 
当時の神戸港の堤防は、冬でも午前中までの釣りが多かったのですが、ただ一人黙々と落とし込んでいると、平均して1回はチヌのアタリがありました。エサは現地で採れたタンクガニ。3ヒロぐらいまでのタナを、探っていました。2ヒロ半ぐらいでのアタリが多かったと思います。今思えば、懐かしいですねぇ。

チヌ(黒鯛)に限らず、釣りはそのスタイルや目的、方法論など人によって様々です。ある人は釣り方にこだわらず、とにかく釣果優先で、場合によっては魚種にもこだわらず何か釣れれば良いという方もいるでしょうし、目的の魚種を定め、その釣り方も一定のスタイルにこだわって釣る方もいるでしょう。
 
チヌ・落とし込み師は、後者の部類だと思いますが、同じ落とし込み釣りでもその目的によって、スタイルや釣り方が異なります。たとえば型(大物)を目標にする人と数釣りを目標とする人、釣りに対する価値観によって自ずから釣り方も異なってきます。
 
私が落とし込み釣りで目標とするのは、「どんなときでも、一枚のチヌを釣り上げる。」ということです。人があきらめているときでも、そこにチヌがいる限り、釣るためのあらゆる方法を考え、実践することです。もちろん、落とし込み釣りのルールや常識の範囲のなかでのことですが。
 
他の釣り人がチヌを釣り上げることが出来ないとき、それまでの常識を捨てて、時間、潮、タナ、エサ、落とし方、針、オモリ、ハリス、探る場所、竿の調子、ハリスや道糸とのバランスを再考します。あらゆる可能性を考えてそれまでの釣り方の常識を破っていくのです。
 
いままでの落とし込み師がしなかったような、考えなかったような釣り方でチヌが釣れたときは、新しい世界を見ることができたような、未知へのときめきを感じます。
 
このコラムでは、黒鯛落とし込み釣りの目標やそれに対する自身の姿勢など総論から始まり、次第に釣り方の各論へと展開していくつもりです。
 
次回は、「釣りのセンス」について述べたいと思います。