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2012年5月24日

シロギスは足で釣れ…

先人が残された言葉にこんなのがあります。「シロギスは足で釣れ、カレイは腰で釣れ」 これはどういう意味でしょうか?。
 
まず、カレイは腰で釣れ、という言葉の意味から説明していきます。
 
ご存じのようにカレイは底棲魚であまり動き回る魚ではありませんね。海底に身を潜めてじっとしていることが多く、潮時が来るまではエサが近くにあっても食わないときがあります。
 
腰で釣れというのは、釣れないからといってうろうろ動き回らず、一度ポイントを決めたら一カ所に腰を据えてカレイが釣れ出す潮を待て、という戒めなんです。
 
シロギスと違ってカレイは、ポイントを見つけても一日中だらだらと釣れ続く魚ではないのです。潮の動き鼻とか、潮が止まりかけたときにバタバタッと釣れることが多いのです。
このように潮で食う魚なので、ねばり強くいい潮が来るまで待つことがカレイ釣りの大切なポイントなんですね。
 
では、シロギスはどうなんでしょうか?。 カレイと違って群れで行動することが多く、エサを求めて結構移動する魚ですね。
 
それに警戒心が強くて、人の影や音にも敏感です。これは25cm以上の大ギスと呼ばれるサイズになるほど敏感で警戒心が強くなります。ですからキャスターが憧れる30cmを超える尺ギスが簡単に釣れないのは、一にも二にも大型ほど用心深いせいです。

シロギスは、ヨブと呼ばれる砂底の小さな駈け上がりに沿って移動しながらエサを探す習性があります。
 
シロギスの引き釣りをするときは、このヨブがどの辺りにあるかをまず探って、そこを重点的に攻めるのが一般的な釣り方です。
 
仕掛けを引きずりながらシロギスの居場所を探っているとき、ヨブがある場所にかかったら、引きずるときの抵抗が少し大きくなりゴトゴトとした感触が伝わってきます。こういう場所にシロギスが群れているので、ゆっくり目に仕掛けを引いて、シロギスを食わせるようにします。
 
1投目からこんな場所が見つかったら、最初は快調にアタリが続きます。
 
しかし、何回も同じ場所に投げていると、次第にアタリが間遠くなっていきます。
 
なぜなんでしょうか?。
 
シロギスは警戒心が強い魚なので、大きなオモリが付いた投げ釣り用の仕掛けを何度もドボン、ドボンと投げ込んでいると、浅い場所にいるシロギスほどオモリの着水音に驚いて、群れが散ってしまうのです。
 
こうなったら、いくらその場所で粘っていても、ほとんど釣れません。新たにシロギスがいる場所を求めて歩き回らなければなりません。カレイの場合は、動き回ってはダメと紹介しましたが、シロギスは真逆なのです。 動き回って居場所を探し、そこで何匹か釣り上げてアタリがなくなったら、また移動する。つまり、シロギスの場合はポイントを求めて歩く距離と釣果が比例する釣りなのです。シロギスは足で釣れ、というのは、こういう理由からです。
 
また、これから夏場にかけて水温が上がってくると、シロギスを釣っているとき、クサフグやネズミゴチなど招かざる客がよく掛かりますね。こんなとき外道を避けるには、仕掛けを引きずるときのスピードを少し上げて下さい。引き釣りのスピードが速いと、ネズミゴチやクサフグなどは付いてこれなくなるので、掛かる率がうんと低下します。
 
次回は、タチウオの引き釣り作戦を紹介します。