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2012年5月7日

黒鯛道10、オモリ使い、その一。

オモリ使いはどんな釣法でも大切な要素となりますが、特に落とし込み釣りにとってのオモリは、その仕掛けが単純な分、重要なポイントとなります。
 
落とし込み釣りで使うオモリは、一般的にはガンダマの5~1、B, 2B, 3Bあたりまでのオモリを状況によって使い分けることになります。
 
ではその状況とはどういった状態をさすのでしょうか?

普通、喰いが悪いと思われるときは、オモリ無しから極力軽いオモリ使いをします。喰いが良かったり、釣れるタナが深い時は、2Bや3B、またはその複数使いをすることが多いと思われます。
 
ヘチ釣りと目印釣りの場合は基本的にオモリの使い方が違ってきます。ヘチ釣りは目印釣りに比べて風の影響を受けやすいので、一般的には重めのオモリ(Bから3Bぐらい)を基準に使います。
 
ここではヘチ釣りを中心にオモリ使いを話していきたいと思います。
 
通常オモリ使いの選択の基準とされている、風の強さ、潮の流れ、堤防の高さなどを考え、自分がアタリを取れると思う範囲で、できるだけ軽いオモリを選択するというのは、いかにして喰い気を誘うかという点で基本となります。
 
こういった一般的なオモリ使いの考え方とは別に、より戦術的にオモリを使うこともあります。多くの釣り人が参加している大会などでは、意図的に狙うタナにあわせて、極端なオモリ使いをして釣果を上げることもできるのです。
 
オモリを無しにして上層のチヌの食い気を誘うか、5B(状況によっては2B+2Bにバラ打ちする)を2個使いして深場のタナの微妙なアタリを柔軟性のある穂先で取る釣り方をすることも出来るのです。
 
前述したガンダマの5ぐらいから3Bあたりまでが一般的に使用する重さですが、タナで喰ってくるチヌに対しては、どれぐらいのオモリまで使用できるのでしょうか?
 
釣り場の潮の状況によっても異なりますが、潮の流れの速い場所では、5Bを2個、3個と追加して使うことがあります。それでも流れが速い場合は、エサが沈んでいきませんので段シズにしてオモリを5個、6個と打っても、状況がよければチヌは喰ってくることがあります。
 
凪いでいるときでも、食い気のあるチヌは、5Bのオモリを使ったエサを捕食します。潮流が早いところでは、使っている道糸やハリスが太仕掛けの場合、潮の流れを切るためにある程度重いオモリを使って、アタリを取れるようにしなければならないでしょう。
 
一方で軽い仕掛けやノーシンカーでなければ、アタリが出ないことも多いのです。
 
要は使用するオモリの固定概念を捨てて、釣り場の状況やチヌの食い気を判断して、柔軟なオモリ使いを心がけるようにするべきと思います。その時の状況で落とせる一番軽いオモリと、糸の張りを感じてアタリが取れる重さのオモリを認識して、一番アタリが出やすいオモリ使いを発見しましょう。
 
次回は黒鯛道11 「オモリ使い、その二」を予定しています。