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2015年6月11日

ベイトリールのお勉強

今回はベイトリールとかスタードラグリールと呼ばれる両軸受けタイプのリールがどういう構造になっていて、どういう釣りに向いているのかを少し勉強してみよう。
 
ベイトリールとはベイトキャスティングリールの略である。
 
直訳するとベイトとはエサのことだからエサを投げるリールという意味になるが、ルアーのことをベイトと呼ぶこともあるので、ルアーを投げるリールと理解してもよい。
 
スタードラグリールという呼び方はすでに死語に近いが、これはリールのサイドにつけられたドラグレバーが、スター、つまり星のような形をしてたためにつけられた呼び名だ。
 
また、これも古い呼び方だがスプールが固定されていて回転しないスピニングリールを固定リール、スプールが回転する両軸リールを回転リールと呼ぶこともある。
 
両軸リールは、両軸受けリールをちぢめたもので、スプールの中心を通っている軸を左右のケーシングに内蔵されたメタルやベアリングで受けるように設計されている。

このようにスプール軸を両方で支えて回転させる機構になっているため、両軸受けリールと呼ばれるのだ。
 
この軸が片方だけで受けるようなタイプにリールは、片軸受けリールと呼ばれる。
 
イカダからのクロダイのかかり釣りや防波堤のフカセ釣り、落とし込み釣りで使われているリールは、片軸受けが主流だ。
 
ベイトリールの大きな特長はスプールが回転して道糸を出したり、巻き込んだりすることだ。そして、スプールが回転することによるメリットがあるかわりデメリットもある。
 
最大のメリットといえば、スプールが回転しながら道糸を直角に巻き取っていくので、スピニングリールのように糸にヨリがかからないことだ。
 
それと数種のギアを組み合わせることによって、ハンドルの回転を効率よくスプールに伝えることが出来るため、スピニングリールに比べて巻き上げる力、つまり釣力が大きいのも特長のひとつだ。
 
両軸リールはスピニングリールに比べて巻き上げ力が強く、スプールの直径や幅を大きくすることによって糸巻き量がどんどん増やせるので、水深500メートルを超える深海釣り用の電動リールや、1000メートル以上の糸巻き量が必要なカジキ用の大型トローリングリールなど、両軸タイプのリールでないと実現できないものだ。
 
このようにいくつかのメリットがあるかわりデメリットもある。
 
その最たるものがバックラッシュだ。

バックラッシュは、スプールの回転と道糸が出ていくスピードが合わなかったときに起きるが、道糸が出ていくスピードよりスプールの回転が遅いときには起きない。
 
反対に道糸が出ていくスピードよりスプールの回転が速くなったときに起きるのだ。
 
これを防ぐためにサミングといって、親指(サムとは親指の愛称)でスプールエッジや巻いてある道糸を軽く押さえ、スプールの回転をコントロールしてやる必要があるのだ。
 
このサミングが上手に出来ないことには仕掛けを遠くに飛ばすことが難しい。
 
というのも両軸リールのデメリットのひとつだったが、バス用など小型の両軸リールの場合、バックラッシュを防ぐ装置が付いたものが増えたので、昔ほどは遠投が難しくなくなった。