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2014年9月11日

黒鯛道66 「茅渟の海、釣行記」 その10、番外編 風を釣る。

落とし込み釣りには、攻略法に関していくつかの基本があります。
 
一番基本的なことは、チヌに自分の気配をさとられないようにすることです。
 
具体的には釣り場の堤防に近づきすぎないこと。
 
特に潮が高くなって上ダナにチヌがいると思われる時や、潮も動かず、潮が澄んでいて釣り人の存在に気がつきやすいと思われる時などは、出来るだけ身を乗り出さず、足音やストリンガーの音などたてずに、忍者のように忍び寄って釣りをすることが肝心です。
 
水面に自分の影を落としたり、竿の影や目印を操作する動作にも気を配りましょう。

平場のケーソンのように一見、変化が少ないと思われるところでも、チヌが寄っていそうなところをしっかりと認識することは、とても大切なことです。
 
いろいろな要素がありますが、ケーソンのズレやロープ、構築物、灯台のコバ周り、サラシが出来ているところや、ケーソンの着生物が多いところ、ケーソンが大きく隙間を作っているところなどは、チヌが寄っている可能性が高いのです。
 
 
潮の流れや、濁り、風のあたり方なども、落とし込み釣りにとっては大きな要素になります。チヌは自分の身を隠せるところや、濁りが入ると大胆にエサを捕食するようになります。本能的に安全な状況を理解しているのです。
 
又、波があたっていたり、船が通り過ぎて大きな波ができたときも、喰いは活発になります。

ケーソンの際に着生しているエサが自然に落ちて、捕食しやすい状況になるとチヌは堤防に寄ってくるのです。
 
 
チヌは風を釣れとも言われています。
 
正面から風があたって堤防の波打ち際がジャブジャブになっているときは、釣り人の気配も悟られず、エサも落ちてくるので大きなチャンスとなります。
 
風が強い場合でも出来る限り軽いオモリを使ったほうが、釣果があがることも多いのですが、正面からの風なら10m近くの強風でも、ヘチ釣りでガン玉Bぐらいで落とすことができます。
 
エサも大きめを使用し、エサが際から多少離れても大丈夫でしょう。
 
 
次回は、黒鯛道67 「茅渟の海、釣行記」 その11、番外編 濁りを釣る。を予定しています。