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2014年8月15日

サヨリのポイント考察

初夏から夏にかけては、エンピツサヨリと呼ばれる小型のサヨリのシーズンですが、エンピツサヨリに交じって産卵後の体力を回復した良型も姿を見せるのです。
 
そこで、一段と引きが強くなった良型サヨリが狙えるポイントを少し考察してみましょう。

彼らの主食は動物性プランクトンなので、そんなプランクトンが多く発生する場所が、サヨリのポイントと考えても間違いではないでしょう。
 
海水と真水が混じり合う川の河口域などは、もともとプランクトンが豊富な場所です。
 
ですから、河口から海へ突き出た導流堤や、消波のために入れられたテトラ堤などがあれば、迷わず先端や外向きから狙ってみてください。
 
この魚は、潮がよどんだような場所にはあまり回遊してきませんが、かといって潮が速すぎて水面が波立つような場所にも少ないのです。
 
ですからほどほどに潮が流れる場所というのが理想的でしょう。
 
 
サヨリは表層を泳ぐ魚ので、海鳥などに襲われやすいためもともと恐がりな魚なのです。
 
ですから海が荒れたような日は、わりあい波の静かな河口の奥にまで、群れが入っていることもあるので、外向きではなく川筋にポイントを決めて狙ってみても面白いでしょう。
 
 
同じようなケースが漁港や港湾の波止などにもあります。
 
普段は潮通しのよい波止の先端部や外向き、あるいは港の入口に当たる護岸の角などが狙い場になりますが、海が荒れるとサヨリの群れが波静かな港内に避難?していることがあるのです。
 
大きな漁港で港内にイケスなどが浮いている場所があれば、最初にそんな場所から狙ってみてください。
 
 
水深があって潮の通りがよい沖の一文字波止も、サヨリのベストポイントのひとつです。
 
普段は外向きがポイントになっているような波止でも、外海が荒れたときには内向きと天候にあわせてポイントが選べるのが強みです。
 
一文字波止の両端は、潮の流れる方向でポイントが変わります。
 
大体は沖にあって、潮の流れの速いところが多いので、こういう場所では逆に、潮の速い場所よりヨレ場に魚が集まっていることが多いのです。
 
潮が波止の先端にまともに当たるようなら、その両サイドにかならず潮のヨレ場ができます。
 
そのヨレ場は沖ではなく、波止の際にできるので、ポイントが絞りやすいのです。
 
ですからこういう場所では、足元にポイントをつくり振り出し竿で狙ってみてください。
 
もっとも繊細なサヨリ釣りが楽しめます。
 
 
波止と平行に潮が流れるときは、波止の曲がり角や潮しも側の先端を狙ってみてください。
 
潮が素直に流れないため複雑なヨレができて、そこにマキエがたまるため、サヨリを寄せやすいのです。
 
このほかにも大きな一文字で、波止の壁に切れ込んだ階段があるような場所も、その切れ込みに潮が当たって流れが変わるので、面白いと思います。
 
内海の波静かな小磯からもサヨリは狙えます。
 
水深がある場所は別ですが、浅いところでは沖にあるシモリ周りなどがポイントになるので、足元にマキエをして狙うより、最初から遠投仕掛で沖を狙ってみてください。
 
潮はほどほどに動く方が食いはいいようです。

まったく潮が動かない潮裏は、最初から敬遠した方がいいでしょう。
 
波止でも小磯でも、曇天で波の静かな日がベストです。