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最新攻略コラム

2014年6月12日

チューニング・メンテナンス実例~ダイワ ソルティガZ6000GT オーバーホール~

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
 
前回に引き続き、当社で実際に施工させていただいたリールのオーバーホールやカスタムの実例をご紹介いたします。
 
今回は、シマノ ダイワ ソルティガZ6000GT のオーバーホールについてご紹介いたします。

オーナーからのご依頼内容

回転時ゴリゴリする。

オーバーホール作業

カスタムハンドルやスプールを装着されておられ、キズもあまりなく外観はきれいなのですが、お預かりして回してみてビックリ!
 
 
かなりゴリゴリしています。
 
この時点ですでにベアリング不良+ギヤ磨耗が予測できるほどのゴリゴリです。。。(汗
 
ローター、ワンウエィクラッチ、までを分解した段階では大きな問題はなさそうですが、ボディカバーを開けたとたん唖然。。。。
 

メインシャフトのオシレート部分に鉄粉がついてます。。。。
 
ということは???
 

やはり、案の定、目視でわかるほどメインギヤが磨り減ってます。。。。
 
この鉄粉は、メインシャフトのオシレート部分とメインギヤが緩衝して削れたようです。
 
写真はありませんが、ピニオンギヤは目視では磨耗がわかりませんが、メインギヤよりやわらかい素材なので、間違いなく磨耗しているでしょう。。。。。
 
 
ギヤだけかと思いきや。。。。
 

メインギヤの右側にあるベアリングが外れません。。。。。
 
正確には、メインギヤの力を、写真のアイドルギヤがオシレートギヤに伝えるのですが、このオイドルギヤとベアリングが全く外れない。。。。
 
よく見てみると、アイドルギヤの外側(ハンドルを取り付ける部分)が押しつぶされて系が少し大きくなっている状態です。。。
 
 
こうなる原因はこの写真です。

近年のスピニングリールはハンドルねじ込み式が多くなってきていますが、ねじ込み式であるが故に、今回のような、アイドルギヤやドライブギヤの取り付け部分のヘッドがつぶれてしまうという現象はよくあります。。。。
 
圧をかければベアリングが抜けるときもありますが、今回のような大型リールではだいたい無理ですね。。。
 
弊社では、ベアリングが抜ける場合は、ヘッドを少しだけ研磨して戻すこともありますが、可能であれば、ギヤ交換ですね。。。。
 
今回はさすがに全く抜ける気配がなかったので、ギヤ交換とベアリング交換になりました。
 
 
そして、ギヤが梳れてしまった一番の原因がコレ!
 

写真は、ピニオンギヤ+ベアリングが入る部分ですが、クラックが入っています。。。。
 
これが原因で、ピニオンギヤがグラグラして、ドライブギヤのかみ合わせもグラグラ。。。
 
いろんな部品に緩衝して削れてしまったようです。
 
 
上記部分は、本体一体型なので、ボディ+ギヤ交換+ベアリング交換で結構な金額になってしまいましたが、オーナーが「このリールでビッグワンを何本も取ったから、金額はしかたがない!修理して!」とのことでしたので、完全修復させていただきました。
 
 
さすがにギヤとベアリングが入れ替わったので、かなりいいフィーリングがよみがえりました。
 
 
今回のオーナーは、セルフメンテはバッチリだったのですが、大きな魚を数多くかけて、リールの耐久を越えてしまったようです。。。。
 
ある意味、役を終えたリールということにもなりますが、今回の修理・オーバーホールで完全復活しましたので、またこれからもビッグワンが掛かる縁起を引き継げたのでは???
 
 
次回も引き続き、リールチューニング最新攻略!~チューニング・メンテナンス実例~
をお送りする予定です。お楽しみに!