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最新攻略コラム

2014年5月22日

チューニング・メンテナンス実例~シマノ 旧オシアジガー1500 オーバーホール~

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
 
前回に引き続き、当社で実際に施工させていただいたリールのオーバーホールやカスタムの実例をご紹介いたします。
 
今回は、シマノ 旧オシアジガー1500 のオーバーホールについてご紹介いたします。

オーナーからのご依頼内容

ハンドルが全く回らない。メーカー修理受け付け不可だが、やってもらえるのか?

オーバーホール作業

旧オシアジガーはすでに部品生産も終了しており、万が一純正部品に不具合があった場合は、修復できないことをオーナー様へお伝えし、「それでもいいから出来るならやって欲しい」ということいで作業承りました。

 早速動作テスト。
 
確かにハンドル全く回りません。。。
 
クラッチ、一応切れます。マニュアルで起きます。
 
ここはなんとか大丈夫そう。。。
 
ハンドルも少し力を入れると、グググッと重いけど回る。。。。
 
「多分ベアリング固着。。。」
 
この予想が的中したのですが、まずはボディカバーを分解してビックリ!

オシアジガーの塩漬けが出来ていました(笑)
 
そして、今回の一番の原因がココ。

スプール内蔵のベアリングが錆・固着で本体にガッチり食い込んだままでした。。。。
 
シマノの部品表を見ていただければ、わかりますが、オシアジガーは新旧含めてスプールのベアリングは別売りになっていません。
 
つまり、メーカー修理では、スプール交換必須(泣。。。。
 
もちろん、旧オシアジガーなので、メーカー自体がオーバーホールも受け付けてくれませんが。。。。
 
弊社では、特殊工具がありますので、スプール内蔵のベアリングも交換可能なんです!
 
もっとも、ピン抜きは専用工具で可能でしたが、今回は完全固着していたので、ベアリング破壊で取り除きましたけど(笑)
 
スプール交換なら部品代6千円ちょっと。。。
 
ベアリングなら部品代千円程度。。。。
 
この差をどう考えますか?(笑)
 
また、この部分のベアリング、弊社のオーバーホール作業でも交換頻度が高いので、それだけ塩ガミしやすいところなんですね!

このオシアジガーは、結局全ベアリング交換となってしまいましたが、ギヤもドラグパッドもクラッチも全然問題ありませんでしたので、バッチリ現役復帰出来ました!


今回のオーナーは、釣行毎には水洗いをされておらず、車や船の中にいれっぱなし。。。
 
さすがに今回の状態をご説明し、最低限水洗いと注油のセルフメンテをお勧めいたしました。
 
以前にご紹介したメンテナンス方法をご参考に、釣行毎、面倒だとは思いますが、セルフメンテをしっかりやりましょう!
 
それでも不具合が出てしまったときは、素直にメーカーオーバーホール、業者へのオーバーホール依頼をおすすめいたします!
 
 
 
次回も引き続き、リールチューニング最新攻略!~チューニング・メンテナンス実例~をお送りする予定です。お楽しみに!