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最新攻略コラム

2014年4月10日

チューニング・メンテナンス実例~ダイワ リョウガBJ オーバーホール~

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
前回に引き続き、当社で実際に施工させていただいたリールのオーバーホールやカスタムの実例をご紹介いたします。
 
今回は、ダイワ リョウガベイジギングのオーバーホールについてご紹介いたします。

オーナーからのご依頼内容

クラッチの戻りが鈍い、回転時ゴリゴリするので修復して欲しい。

オーバーホール作業

写真は、ピニオンギヤの受け及びクラッチ部分ですが、塩の結晶が出来、パーツの動きが悪くなっていたのがクラッチ動作不良の大きな原因のようでした。

ハンドル軸の付け根部分を下から見たところです。
 
センターにベアリングが装着されていますが、錆が出ています。
 
ベアリングの錆や磨耗は、回転フィーリングに直結します。
 

スプールの内蔵ベアリングも塩ガミしていました。
 
スプールの内部にも塩の結晶があります。
 
もう一歩踏み込んだセルフメンテをしていれば、この部分の塩害は防げたかもしれません。

ハンドル軸を外した部分、写真の右側の穴がさびているのがわかりますか?
 
このままベアリング交換だけですと、写真の錆がまたまわってきますので、きっちりクリーニングし、錆を取りました。

ギヤボックスカバーにも塩害がありました。
 
クリーニングできれいになりましたが、すべての写真からもわかるように、いくら海水用リールでも内部へは意外と塩水が浸入しています。
 
 
今回のオーナーは、オフショアアングラーということで、リールを釣行後に水洗いするという作業はきっちり行っておられたのですが、その後陰干しするだけで、注油作業は全く行っていないということでした。
 
リョウガの場合、構造上エンジン内部に塩水が進入します。
 
面倒でも、一度スプールを外して、目視できるベアリングは1 滴でいいので注油していれば、ベアリングの磨耗は防げたかもしれません。
 
また、スプールの内側の塩を綿棒などでクリーニングすれば、かなり効果は出たはずです。
 
以前にご紹介したメンテナンス方法をご参考に、釣行毎、面倒だとは思いますが、セルフメンテをしっかりやりましょう!
 
それでも不具合が出てしまったときは、素直にメーカーオーバーホール、業者へのオーバーホール依頼をおすすめいたします!


次回も引き続き、リールチューニング最新攻略!~チューニング・メンテナンス実例~をお送りする予定です。

お楽しみに!